木原滋文の島人コラム Vol.35

 

日日是好日 (8) 「新しい年を迎えて」

21世紀の幕明けと大騒ぎをして早や一昔。
その新年を迎えて、一週間が過ぎようとしています。
いつものことながら、毎日を悔いのないようにと思っているのですが、やはり、思いと現実はなかなか一致しません。
当然と言えば当然ですが。
なにしろ長年の習い性が、どうしようもなく心身にしみついているのですから。
それでも、前日に予定を立てて、先ずできることから片付けるように心がけています。
たとえば、メモに風呂を沸かすと書いて置きます。
天気がよければ、薪の準備をします。
今年の3日は、素晴らしい青空でした。
そこで初仕事としてチェーンソウを持って泊川の山へ行きました。
折れたままになって、すっかり枯れた樫の木を適当な長さに切って、家に運び、割った方がいいものは割って処理しました。
これで一週間分は大丈夫でしょう。
今年も、こんな風に次の予定をメモすることにしています。

昨年で5年日記が終わりました。
これで15年間(途中、2、3年は、忙しさにかまけて抜かしたこともありますが)続けたことになります。
小学生のころ、夏休みの宿題の絵日記を、休みの終わりになって、まとめて書いた思い出があるのですが、それにくらべれば、成長したものです。
もっとも、まとめて書くほどの記憶力がなくなったせいもありますが。
ところで今回は、新しい日記を購入する時、大いに迷いました。
10年にしようか、いや5年ぐらいはと。
結局、思い切って5年にしました。
運良く書き終えれば、74歳の12月ということになります。
五年後、同じ迷いを持つことができれば幸いです。
先輩からの賀状に「生きているうちに会いたいですね」とか「余命いくばくもの年に・・・。でも命のある限り、平和運動を続けたいと思います」など、有限の命を自覚されたものがいくつかありました。
こちらが励まされている思いがしました。

南日本新聞のひろば欄に、70代の方が「貪欲に読書をする。好奇心を旺盛にして、知ることのできる限り、いろんなことを知りたい」旨の投書がありました。
見習いたいと思います。
そして、こういう駄文を書いて、自己表現をし、まだ捨てたものではないぞと自己満足する。
これは、時には必要なことではないかと思います。
特にこれといった趣味のない私にとっては。

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