岩山郁代(旧姓)の「なひけ?」の話 Vol.13

 

岩手(盛岡)にやってきた!(1)

岩手に来て、一年が経った。

二重窓にも慣れ、少しずつではあるが、
寒さにも慣れてきた(ような気がする)。

NHKの朝の連ドラの舞台が盛岡らしい。
我が家はテレビを置いていないため、
まったく見る機会はないが、
小岩井農場の一本桜や岩手山のことを
他県の友人に聞かれることが増えた。

岩手の春は5月である。
5月のゴールデンウィークにようやく桜が満開になる。
東京のひと月遅れである。

とはいうものの、衣替えができるのは6月に入ってからだ。
しかし、
6月にもストーブを出すほどの寒い日が数回あるらしいので、
冬服を全てしまうことは避けたほうがいいらしい。

屋久島生まれの私にとっては本当に驚きの連続である。
何しろまったく汗をかかないので、
なんだか調子が今一歩である。
ちなみに私は6月に入っても寝る時にアンカを使っていた。
もちろん毛布に羽毛布団も使用している。
日中は25度くらいまでいくのだが、
朝夕は16度〜18度位と、とても肌寒い。

しかし、
厚手のトレーナーを着て、娘を幼稚園に送りに行くと、
他のお母さん達は半そでを着ている。
しかも、
「暑いですね〜」
なんていう挨拶を交わしながら・・・。

暑いというのは私にとって、
座っていても汗が吹き出てくることを言うのである。
ちょっと洗濯物を干しただけで、
額から汗が流れ、Tシャツの背中は汗で濡れる・・・
そんな状態が私にとっての「暑い」なのだが、
ここではどうやら「暑さ」の基準が違うようだ。

7月に入ると、ようやく「夏」らしくなってくる。
私もようやくアンカを使わなくなった。
娘の幼稚園では6月末にプール開きだが、
気温が上がらず、
今年は7月に入ってからのプール開きとなった。

7月に入ってようやく私も
「暑い」という言葉に同調できるようになったが、
湿度が低いせいか、29度以上気温が上がる日も、
「むわっ」っとする(ムシムシする)ことがないので、
とても過ごしやすいのだ。
なんといっても、昼間に車のドアを閉める時に
静電気を感じることもあるくらいなので、
湿度の低さを容易に想像できるであろう。

また、夕方ちかくになって、
近くの公園で遊ばせていても
「蚊」に遭遇することがまったくない。
4時以降は風が冷たくて鳥肌が立つときもあるくらいだ。

鹿児島にいる小学生の姪っ子と、
先日電話で話をしていると
「ええ〜。クーラーを今年に入って一度も使ってないの?
 信じられない。そっちは寒いの?」と、
とても驚いていた。
「不思議だよね〜。
 同じ日本なのに。日本は縦に長いんだね〜」と、
2人でしみじみ語り合った。

岩手の夏は、涼しくて本当に過ごしやすいのだが、
南国育ちの私としては、
汗をかかない夏はちょっぴり物足りないのも事実である。

 

■4月の岩手山

岩手山に雪が残っている間は気をつけなさいといわれる。
急に寒くなって体調を崩すからだ。標高は2,038M。

 

■小岩井農場の一本桜

今年は鳥害で満開の姿は見られなかった 。

 

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