屋久島タイムスの創刊に寄せて.1

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「屋久島タイムスに期待すること」

●上屋久町:一湊 兵頭 昌明さんからのメッセージ

かつて・・・
・・・・・・と言ってもずいぶん前のことであるが、
それまでいだき続けていた想いを
親しい友人に話したことがある。

今風に言えば・・・
 「屋久島には
   島側からの情報を
    文字で表現する手段が無いのが残念だね。」・・・と。

隣の種子島は、昔から今日まで
沢山の文字による表現手段を持っているのにである。

友人達はすぐに行動を起こしたが、
残念ながらこの時は目論見通りに事が運ばず、
断念せざるを得なかった。

この想いは、今日まで途切れる事無く今も続いている。

しかも多ければ多いほど良いと思っている。

コピー、ワープロ、パソコン、インターネットと
文字情報の伝達手段方法も増え、
目まぐるしく世の中は変化して、
屋久島の情報も物凄い勢いでその量を増やしている。

その中にあって気になることは、
「屋久島標準」が吹っ飛んで
「世界標準」が大手を振って歩き回っていることである。

1962年「屋久の子会」を結成し、
その機関誌の巻頭に
三好達治の詩「鳴け田螺(たにし)」を引用し、
「拙をもちゐてはばかるな」と自分自身を励ましたことが、
今また鮮やかに蘇っている。

「屋久島タイムス」誕生おめでとう。
そしてありがとう!

性懲りもなくやり続けることを願っています。

2005.10
兵頭昌明

 

■プロフィール
兵頭 昌明(ひょうどう まさはる)
1941(昭和16)年 屋久島一湊生まれ
有限会社 合同建材 代表
屋久島島人会議21 代表
山ん学校21 校長
屋久島高校同窓会 会長

 

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