候補者から聞きたい言葉
朝夕の暑さが緩んだと思ったら、きたる町長選挙がだんだん熱くなってきました。
いつものことながら、公職選挙法の網の目をくぐりぬけ、あの手この手の事前運動が賑やかです。
有権者の側から言わせてもらえば、早い時期から多くの情報が得られるのは、願ってもないことなのですが、気になることいくつか。
○その1.....
そもそも、今回の選挙は2町の合併に由来するもの。
「行政のスリム化」を最大命題として、その手法を競うべきものではないでしょうか。
ところが、これまでのところ、予定候補者4人は、「役場関連の人件費」をいかに削減するかについて語ろうとはしません。
○その2.....
「公共建設事業=悪」論から抜け出せないで、いかに美辞警句を弄して誤摩化すかに腐心しているように見えます。
○その3.....
「観光は新産業」と位置づけながら、自然環境を維持するための一時的な痛みともいえる「量的規制」には言及しません。
候補者4人がいずれも宿泊施設の経営に携わるもの、だからとは考えたくありませんが。
○その4.....
「限界集落」ともいえる過疎化を目の当たりにしながら、人口減少問題を置いておいて、一次産業振興を論じているように見えます。
こと選挙となると、政治にもっとも必要な「危機管理」と「教育」には関心が払われていないようです。
選挙と政治は、いつのまにこんなにかけ離れてしまったのでしょうか。
選挙に有利な甘い言葉ばかりではなく、耳に痛くとも、政治にとって真に必要な言葉。
そんな言葉を、候補者の口から聞きたいものです。
(2007.9.3発行のレポート43より、加筆訂正)
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