兵頭昌明の四方談義 Vol.7

 

トイレ展示場

国、県、町が設置するトイレについて考えたことがありますか?

外観もさることながら、
汚水の処理の方法、管理、設置場所、他のトイレとの距離など、
さまざまな観点から改めて見直してみると、
たくさんの問題点が見えるはずです。

なかでも深刻なのは、処理方法と管理の実態です。

なぜか屋久島の公設トイレは、
実用実績の少ないものが多いのです。

循環型、無放流型といわれる新型浄化施設が次々に設置され、
トイレ展示場の観を呈しています。

これらが筋書きどおり、その能力を発揮すればよいのですが、
その管理が丁寧に行われているとはいいがたいのが実情です。

屋久島では、急激な観光客の増加などにより、
レジャースポットの過剰利用が問題とされています。

その対策といわれるトイレの管理がこのありさまなのですから、
「なにをかいわんや」です。

汚水処理のエネルギー源として、太陽電池を設置しても、
「日照時間の事前調査を怠ったことによって、機能しなかった」
・・・という話もあります。

白谷雲水峡、横河渓谷、いなか浜、一湊消防詰所、
布引滝公園、一湊海水浴場、矢筈嶽公園、がじゅまる園、
なごりの松原、宮之浦川親水公園、湯の川自然公園、
憩いの森公園......。

みなさんの身近な公設トイレを
見直してみてはいかがでしょうか?

(2005.8.1発行のレポートより加筆訂正)

 

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