ニュース&コラム (2006年1月分)

 

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ニュース&コラム INDEX (2006年1月分)

●「年賀状」について思うこと (1/5)

●「鬼火たき」と「門祝い」 (1/10)

●公的機関の広報誌・紙について(1/16)

●どうだったかな?どうなるの?
  屋久島地区合併協議会 (1/21)

 

今月のニュース&コラム

●「年賀状」について思うこと (1/5)

明けましておめでとうございます。
2006年が始まりました。
今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、お正月と言えば、
おせち、お雑煮、しめ縄、門松、初詣!
そして毎年楽しみなのが「年賀状」です。

幼なじみ、学生時代の友人、
社会人になってからの先輩・後輩、
取引先のみなさま 〜etc〜

今年もたくさんの方々から年賀状をいただきました。
ありがとうございました。

一年に一回の事ですが、
年賀状の文章や写真から近況を感じ取る事ができます。
何か懐かしいような、微笑ましいような、
不思議な気分になります。

ところで「年賀状の作り方」ですが
昔に比べるとかなり変化しましたね。

私が子どもの頃は、
イモや消しゴムを彫って作った干支のハンコや手書きイラスト。

20年〜10年位前は、
「プリントごっこ」で作られたものが多かったです。

ここ数年は、パソコンで作られたものが多く見受けられます。

年賀状ひとつとってみても時代の流れを見る事ができます。
パソコンがどんどん家庭に普及している様がわかります。

昨年暮れ、
パソコンが当たり前のモノになりつつあるということを
実感したことがもうひとつありました。

昨年は子どもや嫁さんが出す年賀状の枚数が多くなり、
当初購入していた枚数では足らなくなってしまいました。

4〜5年前にもそんな状況になり、
12月20日過ぎに慌てて郵便局に買いに行ったのですが、
地元の郵便局は売り切れており、
屋久島じゅうの郵便局をあたったのですが
結局手に入れられなくて
関西の友人に大阪で買ってもらって送ってもらいました。

ところがです!
昨年は12月20日過ぎでも
すんなり屋久島で手に入ったのです。
しかも在庫もたっぷりありました。

郵便局の人に尋ねてみると
「年賀状の販売枚数が年々急落しています。
   おそらく「eメール」の影響でしょう。」・・とのこと。

確かに「eメール」は郵便料金もかかりませんし、
最近では文字だけではなく写真や動画も送れます。
時代の流れと言えばそれまでですが、
なんとなくさみしさも感じます。

「年賀状」は「紙媒体」、
「eメール」は「電子媒体」です。
まぁ「eメール」もプリントすれば「紙媒体」になりますが、
eメールの年賀状をプリントする人はほとんどいないでしょう。

情報の中味は同じであったとしても
やっぱり「年賀状」には「年賀状の良さ」があります。
これはひとつの文化だと思います。

Web上で「屋久島タイムス」をやっている
私が言うのもなんですが・・・
「年賀状」という文化がなくならない事を願いたいと思います。

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●「鬼火たき」と「門祝い」 (1/10)

1月7日午後3時から、宮之浦川沿いのNTT前広場にて
宮之浦集落の「鬼火たき」が行なわれました。

「鬼火たき」とは
九州各地で行なわれている伝統行事のひとつで
鬼(悪霊)を追い払う事によって
無病息災などを祈願するものです。

また、夕方から夜にかけては、
「門祝い(門廻り)」が行なわれました。

「門祝い(門廻り)」も伝統行事のひとつで
こどもたちや若い衆が各家を廻り、
「門祝いのうた(祝い申そう)」を唱ってその家を祝い、
ご祝儀などをいただくものです。

 

「鬼火たき」や「門祝い(門廻り)」は
屋久島でも多くの集落で行なわれていますが、
集落毎にやり方が少しずつ違うようです。

集落毎というよりも
集落の中でも違うやり方をするところもあります。

永田集落の「門祝いのうた(祝い申そう)」は、
永田川をはさんで、
「向江地区のうた」と「叶・新町・浜町地区のうた」の
二種類があります。
歌詞もメロディーも違います。

このような状況から推察すると
おそらく屋久島だけでも相当数の
「門祝いのうた(祝い申そう)」があると思われます。

いずれ「屋久島タイムス」で調査してみたいと思います。

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●公的機関の広報誌・紙について(1/16)

屋久島の両町(上屋久町・屋久町)では
毎月発行の広報誌を作っています。
もちろん全戸配布です。

広報誌を作っているのは役場ですが、
配るのは役場ではなく、
それぞれの区(集落)の組織が配っています。

私の暮らしている宮之浦集落の深川地区では
今月の13日に「広報かみやく1月号」が配られました。
・・・というか・・・
今年度は我が家が班長なので嫁さんが班の各戸に配りました。

この広報配りのシステムを活用して町の広報誌の他にも
様々な公的機関の刷りもの(印刷物)が各戸に配られます。

ちなみに今月は13種類ありました。 *(  )は発行者。
1.「広報かみやく」(上屋久町役場)
2.「あきんど」(上屋久町商工会)
3.「広報宮之浦」(屋久島警察署宮之浦交番)
4.ジョギング屋久島大会告知チラシ(上屋久町教育委員会)
5.幼児学級指導員募集チラシ(一湊公民館・町教育委員会)
6.「広報JA屋久島」(屋久島農協)
7.「やくしま地域安全ニュース」(屋久島地区防犯組合連合会)
8.屋久島春一番乗りフェスタ告知チラシ(屋久島観光協会)
9.「まるりん通信」(屋久島環境文化財団)
10.「しろばら」(鹿児島県明るい選挙推進協議会熊毛支会)
11.「鹿児島県議会だより」(鹿児島県議会)
12.「みんなのねんきん」(鹿児島社会保険事務局)
13.ナショナル石油暖房機の急告チラシ(松下電器産業株式会社)

すごい量です!目を通すのも一苦労です!

そこで所感をひとつ!
イベント告知や指導員募集告知などは別として、
いわゆる公的機関の印刷物には疑問符がつきます。
今月は特にそれぞれの代表者の挨拶文に???です。
お決まりの新年のご挨拶にはじまり、
国の状況がどうだ、県の状況がどうだ、
世間では○○というブームが起こっている〜などなど〜
テレビに出ている評論家の如く一般的な話ばかり・・・
代表者の意志や個性がほとんど感じられません。

まあ、公的機関の発行ですから、
あまり過激なことや刺激的なことを書くと
反発を招くのではないか?と考えておられるのでしょうか?

心に響くというか、私たちの意識や行動を喚起するというか、
「広報誌を通して住民とのコミュニケーションをつくろう!」
「夢や希望の共通認識を持とう!」
「一緒に行動しよう!」
・・・というような熱意や意志は感じられません。

よく、公的機関の方は
「住民へは広報誌などで全てお知らせしています。」
         ・・・という言い方をされます。

これは
<情報を伝えた>という行政側からみた一方的な観点であり、
<住民に伝わったかどうか?>という観点は殆どありません。

官公庁と住民とのコミュニケーションには大きな壁があります。

公的機関の方々へ一言!
これからは「きれいごと」や「言いっぱなし」の広報誌ではなく、
本当の意味での「コミュニケーションづくり」を目指して
広報誌・紙を作って欲しいです。
あなた方の言い前だけでなく、
それが伝わったかどうか、
そして、住民の言い前にも聞く耳を持ってください。
どうぞよろしくお願いいたします。

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●どうだったかな?どうなるの?
  屋久島地区合併協議会 (1/21)

「広報かみやく1月号(上屋久町発行)」の中の
矢野勝巳上屋久町長のコメントによると・・・
「平成十七年を振り返ってみますと、
 本町(上屋久町)では、
 屋久町との合併問題に揺れた年でありました。
 幸いにして、正常化された議会では
 住民投票の結果を尊重する方向で進んでおります。
 私は、昨年十一月に屋久町長に対し、
 合併協議会(法定協)再開の申し出を行い、
 十二月議会で合併協議会の規約の一部変更と
 協議会の再開を決定し、
 新法における合併協議を続け、
 屋久町との早期合併に向けて
 努力を続けてまいりたいと考えております。」
           ・・・と書かれていました。

いよいよ合併協議が再開のようです。

そこで私は、
以前の合併協議会が
どういう協議をしてきたのかを
もう一度確認したく、
「屋久島地区合併協議会のホームページ」を
検索してみました。

「あらら・・・ない!」

昨年3月までは協議会のホームページがあったのですが、
閉鎖されているではありませんか!

おそらく昨年の4月に行われた屋久島地区合併協議会から
半ば休止状態にあるので閉鎖されたのでしょう。

そこで今度は、上屋久町と屋久町のホームページを検索!

やはり「合併問題」に関するページはありません。

両町ともリンク集の中に、
「アクセスできない屋久島地区合併協議会」の
URLがあるだけです・・。

・・・・なんとなく納得がいきません。

協議会での協議が現時点では再開されていないので
仕方のないことかもしれませんが、
やはり住民に対して不親切であるように感じます。

「今までの協議や経緯はどうであったのか?」・・・
「今後の協議のスケジュールは?」・・・

矢野町長のコメントどおり、
昨年あれだけ揺れた合併問題です。
そのことを町当局や協議会が自覚しているのであれば
出来る限りの情報を住民に開示してほしいと思います。

「過去の経緯」と「今後の予定」をほとんど知らせず、
「結果だけを一時的に知らせる」ような情報開示では
またまた今年も大揺れか?
そんな不安を感じてしまいます。

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