ニュース&コラム(2006年2月分)

 

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ニュース&コラム INDEX (2006年2月分)

●お詫び。風邪!?でダウンしていました。(2/2)

●素朴な疑問?
 観光地:屋久島と世界自然遺産について(2/6)

●屋久島地区合併協議会を傍聴して(2/16)

●屋久島の観光客激減!?(2/20)

●春の気配(2/25)

●データで見る屋久島の小学校と中学校(2/28)

 

今月のニュース&コラム

●お詫び。風邪!?でダウンしていました。(2/2)

1/21のニュース&コラムを書いてから
12日間も経ってしまいました。
まことに申しわけありませんでした。

私、1/28土曜日の午後から急に体調を崩しダウン!
クシャミや咳は無かったのですが胃が機能停止状態に。
寝ていればすぐに直ると思っていたのですが、
これが中々のクセモノ!
日曜日には胃の機能停止に引き続き微熱と全身の筋肉痛。
月曜日は微熱が高熱に。
火曜の午後に熱の方はピークを越えたのですが、
今度は胸が詰まった感じで咳き込むのが辛く
大きく呼吸が出来ない状態に。
昨日、ようやく熱も37度台に下がり
徐々に楽になってまいりました。
これが風邪!?ってやつでしょうか?
きっと風邪でしょう。
結局、土曜の午後から火曜の夕方までほとんど絶食状態でした。

実は昨日から長男坊(高1)、そして本日から次男坊(中2)が
学校を休んでいます。風邪をうつしてしまいました。(反省)

まだフラフラ状態です。

もう一度体調を整えて次回はしっかりと書きたいと思います。
みなさま本当に申しわけございませんでした。

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●素朴な疑問?
 観光地:屋久島と世界自然遺産について(2/6)

都会に暮らす私の友人も含めて、
はじめて屋久島を訪れるほとんど方々が、
まず一番に屋久島で見てみたいものは
「縄文杉」だと言われます。

「縄文杉に行くためには、
  丸一日かけて歩かないと見られませんよ」・・・というと
「え〜、そんなにかかるのですか!?」と言われます。

「縄文杉」の次が
「世界遺産エリア」であり「屋久杉原生林」であり、
続いて「ヤクザル」「ヤクシカ」そして「ウミガメの産卵」と
続きます。
最近では「もののけの森」もリクエストの上位です。

旅行形態は、個人、グループ、団体など様々な形がありますが、
飛行機や高速船、フェリーで屋久島に入り
大体ニ泊三日から三泊四日の行程で帰られます。

これがオーソドックスな屋久島観光です。
最近ではそんな観光客が年間20〜30万人いるといわれてます。

甲子園球場の観客席がおよそ5万人ですから、
「阪神ー巨人戦」でいうと四日〜六日間分の観光客
ということになります。(*最近はこんなに入らないか!?)

さて、みなさん!
この数、多いと思われますか?
それとも少ないと思われますか?

まあ、感覚論はさておき、
少なくとも「ここ数年で山がかなり荒れた」のは事実です。

「縄文杉」や「世界自然遺産エリア」にしても
「ヤクザル」「ヤクシカ」にしても
これらはすべて
「人間が作ったものではなく、天が与えてくれたもの」です。

最近の観光地:屋久島は「天が与えてくれたもの」を
「すごいスピードで食い散らかしている」という感じです。

ところで話は変わりますが、
みなさんは「世界遺産条約」についてご存じですか?

「世界遺産条約」とは
世界中の貴重な文化遺産・自然遺産・複合遺産を
人類共通のたからものとして守り、
次世代に伝えていくことの大切さ
を唱えている国際条約であり、
1972年のユネスコ(国際連合教育科学文化機関)総会で
採択されたものです。

屋久島は1993年に「世界自然遺産」に登録されました。

さて、ここで素朴な疑問です!

屋久島では、世界自然遺産登録以降、
急激に観光客が増えました。
そして、その観光客数の増加に比例して
山が荒れていっています。

「あれぇ〜!おかしくありませんか???」

「世界遺産」って何なんでしょう?

「屋久島は世界遺産に登録されたことによって
  その貴重な自然を次世代に伝えられなくなっている」
・・・のではないでしょうか?

いっそのこと
「世界遺産登録を返上した方が、
  その貴重な自然を次世代に伝えられる」
・・・のではないでしょうか?

世界遺産条約の本来の意味と観光地:屋久島の現状。
そしてそんな現状の中にいる屋久島の島民と観光客。

島の方に屋久島の世界遺産登録前後のお話を聞くと、
「当時の屋久島島民の多くは
  屋久島を世界遺産に登録してほしいとは
   ほとんど思っていなかった。
    だって、世界遺産の意味すら
     ぜんぜん知らなかったのだから・・・。
      世界遺産、世界遺産と言っていたのは
       ごく一部の人達だったよ。」

「世界遺産」「循環型社会システム」などなど
一見、聞こえのいい言葉が屋久島には溢れています。
しかしてその実態は如何なものか???

様々な思惑(ゼニカネの計算、個人的名誉や権威づけなど)を
ハラに隠しながら、
表向きにはきれいな言葉を並べてやり過ごす・・・・。
島に暮らす人々やその人たちの未来を何も考えていない・・・。
そんなタチの悪い輩(やから)が
結構一杯いたような[過去]、いるような[現在]、気がします。

そろそろ「え〜かっこし〜」はやめて、
現実を直視し、今すぐに手を打たないと、
えらいことになるような気がします。

観光業界のみなさん!地元行政のみなさん!
県・国、大学の先生方、ユネスコのみなさん!
そして島民のみなさん!観光で屋久島を訪れるみなさん!
そこんところちょっぴり真剣に考えてみましょうよ!

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●屋久島地区合併協議会を傍聴して(2/16)

情報が遅くなりましたが、
先月、1月26日に屋久島地区合併協議会(法定協)が
再開されました。
また、一昨日、2月14日にも協議会が開催されました。

まずは、それぞれの協議会においての協議事項を
列記させていただきます。

第32回協議会(1/26)協議事項
 1.屋久島地区合併協議会の規約の一部変更について
 2.平成17年度の協議会会計補正予算について
 3.合併新法の概要について
 4.屋久島地区合併協議会の今後の進め方について
 5.その他

第33回協議会(2/14)協議事項
 1.合併協定項目について
 2.合併の方式について
 3.新町の名称について
 4.合併の期日について
 5.その他

・・・以上です。

さて、第32回協議会(1/26)のポイントのひとつは、
規約の変更についてでした。
これまで(32回以前)の協議会は
「旧・合併特例法」に基づいて設置されていましたが
今後は、俗にいう新たな「合併(改正)特例法」に基づいて
設置されたということです。
いわゆる「合併特例債」というアメ?の無い
「新たな合併特例法」に基づいて設置されるということです。

それと、「協議会の事務」の規約が
前規約では
○2町の合併に関する協議(合併の可否を含む。)
・・・となっていましたが
○2町の合併に関する協議
・・・となり、
(合併の可否を含む。)・・・という部分が
削除されました。

ふたつ目のポイントは
「今後の協議会の進め方」についてでした。
事務局より
○今後の協議は「合併を目指した協議となる。」
○「協定項目は全て再協議」する。
・・・とのことでした。

次に、第33回協議会(2/14)ですが、
合併協定項目(50項目)や合併の方式(対等合併)、
新町の名称(屋久島町)はすんなり決まりましたが、
合併期日については、事務局より
 1.H19.3.31(18年度中)
 2.H19.10.1(19年度)
 3.H20.3.31(19年度)
・・・・の3案が提案されましたが、
次回(2/28)の協議会へ持ち越しとなりました。

・・・・とここまでが表の世界の話です!

さて、ここからが傍聴していて
ちょっと疑問符のついたところです。

それは、「協議会という組織は一体何なのか?」
という素朴な疑問です。

協議会は「会長より委嘱された協議会委員が協議する場所」
だと思うのですが、そうではないような気がしたのです。

その内容は・・・
第32回協議会(1/26)での
「事務局見解ではなく事務局長の個人的見解発言の容認」と
第33回協議会(2/14)での
「傍聴席からのヤジに対する無対応ぶり」です。

「協議会委員が委員として意見を言う」のは当然ですが、
事務局長の「事務局見解ではない個人的見解」を容認したり、
「傍聴人のヤジをほったらかしにする」というのは
どういうことでしょう?

傍聴席で聞いていると、
「委員以外の人と委員が協議?(議論?)をしている」ように
みえました。

合併協議会事務局は「合併協議会の事務局」であって
委員ではありませんし、ましてや個人的見解とは・・・。
また、協議会委員の発言に対し、
誹謗するようなヤジが飛んでいるのに、
それを制することなく協議を進行するとは・・・。

「ショック!!」・・・としかいい様がありません。
これでは「協議」というよりも「言ったもん勝ち」の世界です。

協議会は、屋久島の未来を屋久島に暮らす島人の将来を
協議会委員が真摯に協議する場であるはずです。
そのために委員が選ばれているはずです。
「委員ではない人が協議会という場で自由に発言できる」という
この協議会は、一体何なんでしょう???

仮に、様々な島民の意見を掌握したいのならば、
協議会主催で
シンポジウムや公聴会を開くのが筋だと思います。

協議会長,副会長にお願いいたします!
協議会には「会議運営規程」があります。
しかるべきルールに則り、
協議会委員が伸び伸びと真摯に発言できる
協議会運営を行ってください。
ホント・・・お願いしますよ!!

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●屋久島の観光客激減!?(2/20)

今年になって、少々気になることがあります。

それは・・・
「わ」ナンバーの車が、あんまり走っていないことです。
「わ」ナンバーの車とは、「レンタカー」のことです。

県道沿いにあるレンタカー会社の駐車場は、
それこそ「中古車センター」のように
「わ」ナンバーの車が並んでいます。

まあ、観光業に従事していない住民の立場からすると
ビュンビュンと車を走らせる観光客が少ないことは
大変いいことなのですが・・・・。

知り合いの旅館の人に聞いてみても
「今年はほんとに暇です・・・」の一言・・・。

屋久島では、ここ2〜3年の間に、
かなりの数の宿泊施設が増えました。
公共事業が激減したので、
土木建設業の会社が宿泊業に乗り出した・・・。
あるいは、こどもが巣立ったので
住居を改造して素泊まり民宿を始めた・・・。
などという話をかなり聞きました。

宿泊施設が増えたから、一軒当たりの宿泊客が減り、
昔からの旅館は相対的に減ったのかもしれません。

しかし、この一月二月で単純に感じることは、
「わ」ナンバーの車がほとんど走っていないというです。

「観光客激減!?」・・・
「世界自然遺産の屋久島観光にかげり・・・!?」

昨年は「知床」が世界遺産に登録されました。
阪急交通社のホームページを見ても
「人気の世界遺産」第一位は「知床」になっています。
屋久島はベスト5にも入っていません。

先ほども書きましたが
観光業に従事していない住民の立場からすると
観光客が少なくなることはいいことなのです。

近年、屋久島における産業論で
「基幹産業としての観光」という言葉を耳にします。
「エコツーリズム」や「グリーンツーリズム」という
聞こえのいい言葉も氾濫しています。

しかしどうみても「自然依存型観光」にしか見えません。
しかも「自然への負荷」はかなりのスピードで
確実に増えていっています。

「観光は屋久島の基幹産業になり得るのでしょうか?」
「観光が基幹産業になることが
  屋久島にとって本当に良いのでしょうか?」

何となく今年は、屋久島の観光の
「大きな変わり目になる」ような気がします。

「観光業者にとっての観光」のありようではなく、
「島に暮らす人にとっての観光」のありようを
大いに議論して欲しいものです。

一島民として、間違った方向に動き出さないことを期待します。

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●春の気配(2/25)

どんよりと曇った日々が続いています。
しかし、確実に暖かくなってきました。

ここのところ宮之浦界隈(島の北東部)の県道沿いには、
リンゴツバキの花が咲き誇っています。

リンゴツバキはヤクシマツバキとも呼ばれ、
秋に7〜8cm位のリンゴのような実をつけます。
(*毒はないのですがリンゴでは無いので食べません。)

灰色の空に赤い花!
いよいよ春!・・・という感じです。

ここのところ、あまりスカッとした話題を聞かないので
リンゴツバキの真っ赤な花が特に美しく感じます。

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●データで見る屋久島の小学校と中学校(2/28)

現在の屋久島(*口永良部島含む)の人口は約14,000人。
25の集落があり、
9つの小学校と7つの中学校があります。

まずは各種データをご覧ください。


 

■学校名 *[  ]内は校区エリア集落名

(小学校)
1.栗生小学校 [栗生・中間]
2.八幡小学校 [湯泊・平内・小島]
3.神山小学校 [尾之間・原・麦生・高平]
4.安房小学校 [平野・春牧・安房・松峯・船行・永久保]
 〜以上 屋久町〜
5.小瀬田小学校[長峰・小瀬田]
6.宮浦小学校 [椨川・楠川・宮之浦]
7.一湊小学校 [志戸子・一湊・吉田]
8.永田小学校 [永田]
9.金岳小学校 [口永良部]
 〜以上 上屋久町〜

(中学校)
1.岳南中学校 [栗生・中間・湯泊・平内・小島・尾之間・
        原・麦生・高平]
2.安房中学校 [平野・春牧・安房・松峯・船行・永久保]
 〜以上 屋久町〜
3.小瀬田中学校 [長峰・小瀬田]
4.宮浦中学校 [椨川・楠川・宮之浦]
5.一湊中学校 [志戸子・一湊・吉田]
6.永田中学校 [永田]
7.金岳中学校 [口永良部]
 〜以上 上屋久町〜

■各学校別の児童・生徒数


■複式学級状況

(小学校)
栗生小学校  1・2年、3・4年、5・6年 [三学級]
八幡小学校  5・6年 [一学級]
小瀬田小学校 3・4年、5・6年 [二学級]
永田小学校  3・4年 [一学級]
金岳小学校  1・2年、5・6年 [二学級]

(中学校)
金岳中学校  1・2年 [一学級]

 

・・・みなさんはデータを見てどのように感じられますか?

「人数の割には学校数が多いなぁ〜」
「小規模校がほとんどだなぁ〜」
「学年によってバラツキがあるなぁ〜」
「結構、複式学級も多いなぁ〜」
〜etc〜

人それぞれ色々なデータの見方があると思います。
また、データだけでは計れない部分も多分にあると思います。

 

さて、話は変わりますが、
今月の上屋久町の町報(2月号)に
「上屋久町立中学校の将来像は?」
・・・という記事が載っていました。

簡単にいうと、近い将来、
「上屋久町の中学校(*口永良部島の金岳中を除く)を再編し、
  最終的に町内1中学校として新設することが望ましい。」
・・・という内容でした。

私は2年前まで、永田集落に住んでいました。
「永田中と一湊中の統合」はウワサ話になっていましたが、
「上屋久で一校」とは初耳です。

なんで急にこんな記事が出るの????
・・・というのが率直な感想でした。
何人かの永田の人に聞いても
「初耳だ!」・・・という方がほとんどでした。

これは平成15年に設置された
「上屋久町学校規模適正化審議会」が
町長の諮問に対して平成17年3月に答申したものです。

答申の中にこのような文言がありました。
「すべての学校が、文部科学省が示している
  学校の適正規模の基準に満たない過小規模校であり、
   近い将来複式学級になることが予想される。
    したがって、義務教育水準の維持向上を図るため、
     早急な対応が求められる。」

・・・おいおいおい、ちょっと待ってください。
「文部科学省が示している学校の適正規模の基準に満たない」
・・・とは、どういうことでしょうか?
少なくとも、
「屋久島に暮らすこどもたちにとって
  小規模校であることが問題」
  ・・・であるのならばわかりますが、
「文科省の学校適正規模の基準」
  ・・・がどうのこうのとは、何なんでしょうか?
ましてや
地域の方々にほとんど情報を流さない状況の中で・・・。

それに・・・屋久町と合併したらどうなるの???

??どう考えてもやっぱり納得のいかない記事です。??

上屋久町学校規模適正化審議会とは如何なる組織か?
なぜ、この時期に発表なのか?
なぜ、町内1中学校が適正なのか?
すべての学校が・・・
 近い将来複式学級になることが予想される・・根拠は?
〜etc〜
・・・・疑問が膨らみます。

記事によると、今後「住民説明会」があるようです。
(*現時点では期日は未定。)
出来れば、その時に、上記の疑問をぶつけてみます。
結果は後日レポートします。

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