ニュース&コラム(2006年4月分)

 
 

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ニュース&コラム INDEX (2006年4月分)

●年度末・年度はじめの恒例行事 (4/4)

●屋久島の春の風景 (4/6)

●今年こそビワを・・・ (4/8)

●トッピー事故と交通安全運動 (4/10)

●負傷者104人。トッピー事故の続報に思う(4/11)

●なぜ非公開?合併問題調査特別委員会 (4/15)

●「例年通り・・」を考えましょう。(4/17)

●最新の屋久島インターネット接続環境 (4/19)

●ちょっと変わった虹 (4/21)

●屋久島から生放送!マスコミの恐さを実感!(4/24)

●屋久島のガイドがヒマ!? (4/26)

●ご意見!ありがとうございます!
 みなさんもどんどんご参加ください! (4/28)

 

今月のニュース&コラム

●年度末・年度はじめの恒例行事 (4/4)

先月末、大阪から屋久島に帰って参りました。

大阪にいる時は結構寒かったので、
屋久島は暖かいだろうなぁ〜と思っていたのですが
いやいや、まだまだ寒いのが実感です。

さて、屋久島では毎年、年度末と年度はじめに
恒例の行事!?があります。

それは引っ越しの「荷出し」と「荷入れ」、
そして港での「見送り」と「お迎え」です。

学校の先生や警察官、県職員などは
ご存知のとおり、毎年この時期に人事異動があり、
屋久島を離れたり屋久島にやってこられます。

中学生や高校生は部活動もほどほどに
また、大人の人達も仕事の合間をぬって
お世話になった方々の引っ越しを手伝います。

荷出しの段階では、冗談をいったりふざけたりしながら
お手伝いをするのですが、
やはり別れの時が来ると一気に感情が爆発します。

屋久島を離れるほとんどの方々が
自家用車を運ぶためフェリーを使われます。

飛行機やジェットフォイル(高速船)ならば、
ビュ〜ンと一気に島を離れるのですが、
フェリーはゆっくりゆっくり島を離れます。

色とりどりの紙テープ、手作りの横断幕、
簡易スピーカーを使っての激励の言葉や万歳三唱、
そして、校歌の合唱・・・・。

女の子やお母さん達は涙を流し、
男の子やお父さん達は声も枯れんばかりの大声で
フェリーが見えなくなるまで見送ります。

高校生ともなるとフェリーを追いかけ、
海に飛び込むこどもたちもいます。

人それぞれ、色々な出逢いや別れがありますが、
ゆっくりと港を離れるこの別れ方は、
本当にドラマチックな別れです。

「島で暮らす」ということは、
ただ暮らしているということではありません。
「みんなと一緒に暮らしている、生かされている」
・・・・ということを実感します。

新年度が明けました。

新しく赴任される方々のお迎えと荷入れが始まっています。

今年はどんな方々がいらっしゃるのでしょう。
期待と不安が交錯しています。

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●屋久島の春の風景 (4/6)

先日、屋久島はまだ寒いと書いたところですが、
一昨日昨日と春の嵐が吹き、
いやいや暖かくなってまいりました。

今日はちょっと曇り空なのですが、
役場前の宮之浦川にいってみると
なんと美しく桜が咲いているではないですか。

 

 

いやいや、春の風情です。

夜には、花見をされる方もチラホラ!

いよいよ春本番です。

 

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●今年こそビワを・・・ (4/8)

まだあまり知られていませんが、
屋久島の特産品のひとつに「ビワ」があります。

我が家にも一本だけビワの木があります。

 

 

ご覧のようにそれなりに実がついています。

しかしながら去年は、
ひとつも食べることができませんでした。

その原因はサルです。

明日ぐらいが食べ頃かな・・・と思っていると
翌朝には無くなっているのです。

テレビで屋久島が紹介されると
必ずヤクザルとヤクシカが紹介されます。

とっても可愛く見えるのですが、
いやいやなかなか腹の立つ存在です。

山に居るぶんには腹も立たないのですが、
庭先で見ると憎っくき存在です。

屋久島で、サルの被害に腹を立てているのは
農作物の生産農家だけではありません。
一般家庭でも多くの人が被害にあっています。

「今年こそ、ビワを食べるぞ!! 」

これが今現在、我が家の合い言葉です。

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●トッピー事故と交通安全運動 (4/10)

高速船トッピーが事故を起こしました。

今朝のテレビのニュースによると
昨日、9日午後6時5分ごろ、
鹿児島県・佐多岬の西沖約3キロの錦江湾入り口付近で、
屋久島発鹿児島行きの高速船トッピー4(乗客乗員109人)が
海面の物体に衝突、乗客49人が負傷した。
・・・と報道されていました。

詳細がわからないのですが、乗客の怪我の様子が大変心配です。

高速船トッピーは、屋久島の島民が多く利用する交通機関です。
最近は、ロケットという別の高速船も運行を開始しています。

屋久島と鹿児島を結ぶ交通機関は、
飛行機と高速船、そしてフェリーがあります。

飛行機は30〜40分で飛びますが、
鹿児島空港から市内へのアクセスに時間がかかるため、
鹿児島市内へ行く人は高速船の利用が多いです。

ここのところ、
高速船がくじらなどとぶつかる事故が多発しています。

海の上だから飛行機よりも安心・・・と思っていましたが、
ちょっと恐くなってきました。

 

話は変わりますが、
現在、全国的に「春の交通安全運動」が行われています。

今朝も通学路には、警察官や交通安全指導員、
そしてPTAの親御さんたちが街頭指導に立っておられました。

まっさらな黄色い帽子と黄色いランドセルカバーをつけた
ピカピカの一年生が、大きな声で「おはようございます。」
とあいさつをしながら登校しています。

 

 

微笑ましい風景です。

海上の交通安全も、何か手だてがあればいいのですが・・・。

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●負傷者104人。トッピー事故の続報に思う(4/11)

昨日は新聞休刊日で、
トッピーの事故については
テレビやインターネットでしか情報収集できませんでした。

今日、ようやく南日本新聞の朝刊が
昼過ぎに届きました。
(*各新聞は鹿児島で印刷されているので
   フェリーや飛行機で運ばれてきます。
   ですから、新聞が届くのは早くても昼すぎです。
   ちなみに屋久島では、朝刊のみで夕刊はありません。)
   
一面トップで扱われていました。
「トッピー衝突104人けが」
・・・という見出しでした。
104人が重軽傷を負い、36人が入院。
内、少なくとも12人が骨折や頚椎損傷などの重傷者
・・・ということです。

実は、記事をくまなく読んで気になることがありました。

負傷者の名前がほとんど載っていないのです。

個人情報保護法の関係でしょう。

法律の意図するところは理解できるのですが、
疑問も感じます。

友達や知り合いが乗っていなかったか?
・・・正直言って、心配していました。

心配するというのは、個人の気持ちです。
同じ「知りたい」という気持ちでも
ヤジウマ気分の人もいるでしょう。

ん〜、とても難しい問題ですね。

みなさんはどのように感じますか?

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●なぜ非公開?合併問題調査特別委員会 (4/15)

昨日、長峰のクリーンセンターにおいて
上屋久町議会・屋久町議会合同の
合併問題調査特別委員会が行われました。

当然、傍聴できるものだと思い、
上屋久町と屋久町の議会事務局に問い合わせたところ、
非公開で行われるとの返答でした。

地方自治法によると、
「普通地方公共団体の議会の会議は、これを公開する。」
・・・という「公開の原則」がうたわれています。
しかし、ここでいう「議会の会議」とは、
いわゆる「本会議を指している」ものであって、
常任委員会、議会運営委員会および特別委員会の会議は
含まれない・・・となっています。

ですから、法を犯しているわけではありません。

でも・・・なぜ非公開なんでしょう?
一体、両町の議員さん達は何を語っているのでしょう?

ちまたでは、色々な噂が流れています。

「議員はどんな町をどんな島をつくるかじゃの〜て、
  いかに自分にとって都合のいいようにするかしか
   考えちゃ〜へん!」
「どうせ次の選挙のことしか考えちゃ〜へん!」
「合併期日は、来年の3月31日に決まったけど、
  上屋久は去年の秋、町議選挙が終わったとこや!
   もし、なんらかの理由で
    期日が来年の10月1日に延びたら、
     屋久町の議員選挙が来年の春にあるから、
      そしたら、半年後に選挙するのも大変やから、
       在任特例を使こ〜て、選挙せ〜へんつもりや!」
「みんな(上屋久町議・屋久町議・両町長)、
 できるだけ長いこと今のままでいたいんや!
  利害が一致しとるがなぁ。」

 〜などなど〜

ちまたの噂とはいえ、いやなものです・・・。

議員のみなさん!
「一体、特別委員会で何を語ったのですか?」

ちまたの噂を払拭すべく、
特別委員会で語られたことを堂々と有権者に説明してください。

非公開にすることによって、ちまたの噂が増幅していきます。

町民が、島民が、本当に求めているのは、
合併するかしないか、あるいは、
合併するのは来年3月がいいか10月がいいかではありません。

「すばらしいまちづくりを島づくりを期待しているのです。」

町議会議員は「住民の代表」として選ばれているはずです。
非公開と言う名の秘密会ではなく、
堂々と町民の前で、議論をしていただきたいと思います。

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●「例年通り・・」を考えましょう。(4/17)

世の中には、色々な任意の団体や組織があります。
(*PTA、区会(集落自治組織)、文化協会などなど)
多くの組織が新年度を迎え、各種の総会が目白押しです。

そんな中で、毎年、気になる言葉があります。

「例年どおり・・・」という言葉です。

この言葉は、微妙な言葉です。
聞きようによっては「無難な言葉」ですし、
聞きようによっては「無責任な言葉」です。

なぜ、例年通りなのか?
なぜ、今まで通りなのか?
・・・ということの検証がされないままに
なんとなく使ってしまう言葉だからです。

世の中は日々変化しています。
過去と現在と未来は必ず違うはずです。

考えるのがめんどくさいから、
どうしたらいいのかよくわからないから、
・・・というような理由で
「例年通り・・・」
・・・・という言葉でやり過ごすことだけは、
慎みたいものです。

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●最新の屋久島インターネット接続環境 (4/19)

屋久町のホームページをチェックしていたら、
ADSL接続に関する情報が載っていました。

屋久町でも一部の地域で今年3月10日から、
ADSL接続が可能になっていました。

そこで、今日現在のADSL接続可能集落を地図に
落とし込んでみました。
(*赤い文字の集落がADSL接続が可能な集落です。
  黒い文字の集落はISDN接続かダイヤル接続です。 )

情報が遅くなり申し訳ございません。

言い訳けがましいことですが、
私自身、隣の町の情報をこんなに遅く知ったことを反省します。

「近くにあって遠い町」・・・
それが屋久町と上屋久町の現状です。

取材不足と言われれば何も言えません。
反省します。

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●ちょっと変わった虹 (4/21)

昨日今日と、屋久島ではすごい強風が吹いています。
海もしけていて、
昨日は高速船(トッピー・ロケットが全便欠航、
今日も朝の一便が欠航しています。
午後からも条件付き(*出発港に引き返すかもしれない)です。

天気は良いのですが、気温は17度で
体感温度は冬に逆戻りという感じです。

さて昨日、島にお住まいの方が
先月撮影したちょっと変わった写真を持ってきてくれました。

「虹」の写真です。

撮影場所は、島の北東部にあたる宮之浦集落です。

雨の島と呼ばれる屋久島ですが、
そんなに雨が多いという実感はありません。

ただ、自分の暮らしている集落は晴れていても
隣の集落は雨が降っているということはよくあります。

車で島の周回道路を走っていて雨上がりの場所を通ると、
虹に出くわすこともしばしばです。
そう考えると屋久島は
「虹に出会うチャンスが多い島」といえます。

さてもう一度、写真を見てください。
普通、虹といえば、
もう少しアールがかかった高さのあるものが一般的です。
こんなに低くアーチがかかったものは
屋久島でもめずらしいことです。
私もこんな虹は見たことがありません。

みなさんは、こんな虹、見たことがありますか?

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●屋久島から生放送!マスコミの恐さを実感!(4/24)

今朝テレビを観ていると屋久島から生中継をやっていました。

CX(フジテレビ)系列の全国ネットの朝の情報番組、
「めざましテレビ」です。
ご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな中で気になることがありました。

それは「さば節」の解説についてです。

コーナータイトルは忘れましたが、
屋久島の素材を使ったお店の料理の紹介コーナーで、
うどんのだしをとるシーンがあり、
サバ節が使われていました。

そのシーンをレポーターがプロレス中継さながらに
実況していくのです。

「お〜っと、今放り込まれたのが、
 有名料理店でも使われている屋久島で作られたサバ節です。
 すごくいい出汁がでるそうです。・・・(中略)・・・・
 そして仕上げに追いカツオ・・・(中略)・・・
 ウツワに盛り付けさらにサバ節のスライスをトッピング・・」
・・・というような感じで放送されていました。
(*実際このように実況したかは定かではありませんが・・・)

実は一般的にサバ節といわれるものは2種類あるのです。
それは「枯節」と「なまり節」です。

「枯節」とは、
ごまサバを茹でてからスモークし、
さらにカビ付けと天日乾燥を何回も繰り返して仕上げたもので、
カツオ節と同様に非常に堅く、
カンナを裏返したような削り器で削って使います。

一方「なまり節」は、
ごまサバを茹でてからスモークしたものです。
カビ付けや天日乾燥は行っていません。
「なまり節」はやわらかく、包丁でも切れます。

そこで気になるのが
今回テレビで紹介された「サバ節」の解説です。

それは「なまり節」だったのです。
本来、出汁をとるサバ節は「枯節」なのです。

実況コメントの中に
「有名料理店でも使われている屋久島で作られたサバ節です。
  すごくいい出汁がでるそうです。・・・」
・・・というくだり・・・すごく違和感がありました。

お店のオリジナルメニューとして
「なまり節」で出汁をとることは大いに結構です。
「なまり節」でもきっとおいしい出汁がでるのでしょう。
しかし、本来、出汁をとるサバ節は「枯節」なのです。

実況コメントが
「こちらのお店では、
 サバのなまり節を使って出汁をとられます。
 これがとてもおいしいそうです・・・・・」
・・・だったら気にならなかったと思うのですが・・・・。

「枯節」の解説や紹介がまったくなかったので、
多くの視聴者の方が「なまり節」だけを「サバ節」として
勘違いすることが恐かったのです。

「なまり節」が全国に紹介されることはありがたいことです。
一方で「枯節」が忘れ去られるような気がするのです。

もしかしたら今日のコラムは、重箱の隅をつつくような
些細な問題なのかもしれません。

でも・・・ちゃんと紹介しておきたいのです。

「めざましテレビ」の番組の最後の方で
デフテックという二人組のアーティストが
縄文杉の前で歌を唱っていました。

唱う前に屋久島の感想をコメントしていました。

「縄文杉に来るまでの道のりは
  まるで[もののけ姫の森]のようでした・・・。」

「屋久島の森」が「もののけ姫の森に似ている」
のではありません。


「もののけ姫に出てくる森」が「屋久島の森に似ている」
のです。

いや〜ぁ、マスコミって恐いですね。ホント、実感しました。

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●屋久島のガイドがヒマ!? (4/26)

まもなく、ゴールデンウイークです。
観光客の方々がたくさんやってきます。

ゴールデンウイークに屋久島に来て
縄文杉方面に向かうみなさん!
5/4〜6の三日間は車両規制があります。
詳しくは屋久島観光協会のホームページをご覧ください。

さて、先日、島の友人がこんなこと言いました。

「今年はガイドがかなりヒマらしいよ・・・。
  ゴールデンウイークはそこそこあるらしいけど
   その後はヒマだって。
    屋久島もあきられたのかなぁ・・・・・・」

確かに私の知り合いのガイドさんも、
今年は少ないといっていました。

・・・これは、どういうことでしょう?
データがないので推察にすぎませんが・・・
色々と考えてみました。

1.ガイドを依頼する観光客の総数が減った。(ガイド需要減)
2.ガイドを依頼する観光客の総数は変わらないが、
 ガイドの人数が増えたので、ガイド一人当たりの
 扱い客数が減った。(ガイド供給増)

いつもこのコラムで書いていますが、
ここ数年で山はかなり荒れたような気がします。

そう考えると、ガイドと一緒に入る山岳部への立入り数が
減ることはいいことだと個人的に思います。

逆にガイドを頼まないで山に入る人が増えただけで、
山岳部への立入り数は変わっていない、あるいは
増えている・・・というのであれば考えものです。

どちらにしても気になるところです。

また詳しい情報が入りましたらお知らせいたします。

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●ご意見!ありがとうございます!
 みなさんもどんどんご参加ください! (4/28)

二日前、屋久島タイムス広場の
第一回語り合い
「合併したら、まず何をしたらいいか?」
が始まりました。

早速、ご意見をいただきました。
非常に参考になります。
みなさんもぜひご覧になってください。
*屋久島タイムス広場へ*

様々な立場からのご意見を拝見させていただくと
「なるほどなぁ〜」と思う事がたくさんあります。

読者のみなさん!
ぜひ、ご意見をお待ちしています。
一言、二言でも結構です。

みんなでこれからの屋久島を語っていきましょう!

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