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ニュース&コラム INDEX (2006年6月分)
●山のトイレについて(6/2)
●屋久島環境文化財団はどこへいく?(6/6)
●久々のダイアルアップ接続 (6/9)
●若いエネルギーに感激!屋久島高校文化祭 (6/12)
●屋久島の雨量は場所によって違います! (6/15)
●速報!矢野勝巳上屋久町長
新町の首長選挙、不出馬の意志を表明 (6/21)
●旅行者からいただいた一通のメール (6/24)
●梅雨明けしていませんが・・・ (6/26)
●除湿器大活躍! (6/30)
今月のニュース&コラム
●山のトイレについて(6/2)
5月31日の南日本新聞を見ると
30日、屋久島観光協会などが
屋久島山岳部の
「トイレのし尿の人力による搬出作業」を
試験的に行ったという記事が出ていました。
今回試験搬出したのは、
山中にある8つのトイレの中のひとつである
高塚小屋のトイレのし尿です。
参加した観光ガイドら27名が
5リットルと10リットルの容器にし尿を詰め替え、
総量150リットルを8時間かけて搬出したそうです。
まずはご苦労様と一言!
ちなみに高塚小屋のトイレは
容量200リットルで、混雑期には二日で満杯になる
・・・ということも記事に載っていました。
現在、屋久島の山岳部のトイレのし尿の多くは、
トイレの近くに埋めるという形で処理されています。
入山者の数が増え、それと同時にし尿が増えたので
当然、現在の処理方法では、
地下水汚染の問題などが懸念されています。
その解決のひとつの方策として
今回の人力による試験搬出が行われたというわけです。
記事の中には社会部の記者の同行ルポも載っていました。
「道険しく肩にずしり
世界遺産を守る苦労実感」
・・・という小見出しで・・・。
私はふと疑問に思いました。
「世界遺産を守る苦労実感」というよりも、
「世界遺産(屋久島の山)を守る手立てとして、
人力による搬出をするとしたら
すごい苦労を伴うことを実感した」
・・・ということではないでしょうか?
もっと言えば、あくまでも試験搬出ですから、
「試験結果から算出すると
人力による搬出で世界遺産を守るためには
年間のべ○○○人が必要!」とか、
「入山規制も考慮しないと到底守れないのではないか?」とか、
「登山者のし尿は本人が持ち帰るべきではないか?」とか・・、
それ以前の問題として、
「山を守るための手立てを、様々な角度から
早急に検討しなければならない!」とか・・。
また視点を変えるならば
「今現在は、世界遺産を守れていない!」
・・という事実をストレートに問題提起するとか・・・。
ちょっと過激過ぎますか???
今回の試験搬出が、単なるパフォーマンスに終わることなく、
本当の意味での「屋久島の山を守る・暮らしを守る」という
行動につながることを期待しています。
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●屋久島環境文化財団はどこへいく?(6/6)
6月4日、日曜日に宮之浦にある
屋久島環境文化村センターの映像ホールにて
屋久島環境文化村中核施設(村センターと研修センター)の
開館10周年の記念講演会がありました。
講師は、屋久島環境文化村構想に当初から携わってこられた
東京大学特任教授・元鹿児島県環境政策課長の
小野寺 浩さんです。
演題は「屋久島と私」ということで
小野寺さんが平成2年から4年にかけて
「環境文化村構想」をまとめあげてきた過程を中心に
お話されました。
環境文化村構想をまとめていくに当たっては、
・屋久島環境文化懇談会(日本各界の有識者)
・屋久島環境文化村マスタープラン研究会
(鹿児島の大学の先生方)
・屋久島環境文化村研究会(地元住民)
の3つの組織をつくり、
組織の議論はすべてオープン(公開)で
数多くの議論が展開されたそうです。
そうしてまとめあげられたのが、
「屋久島環境文化村構想」であるというお話でした。
また、環境文化村構想をまとめあげていく途中段階で
「世界遺産登録」の話が出て来て、
その当時の日本では「世界遺産て何?」という状況で
ほとんどの人が理解していなかった・・・
・・・という、こぼれ話もお話されました。
さて、私事になりますが、
私が10年前に屋久島に移住したのは、
関西在住当時、各種地域づくり関連の仕事をしていて
「机上のプランづくりの限界」を感じていた時、
鹿児島県が作った
「屋久島環境文化村構想」に出逢ったからです。
特にその中の
「地域の人々の主体性」を第一義に捉え構想を実現していく
「屋久島方式」という素晴らしいシステムに感激したからです。
あれから10年・・・。
小野寺さんの講演会のお話の中では、
「屋久島方式」という言葉はでませんでした。
屋久島環境文化財団の理事であり、
環境文化村中核施設館長の田川日出夫先生のごあいさつの中にも
「屋久島方式」という言葉はでませんでした。
中核施設の来場者が70万人を突破したとか・・・
屋久島の研究をしている大学などの
研究公開を屋久島でしているとか・・・
他の世界遺産登録地や
世界遺産登録運動を展開している地域との 交流とか・・・
〜諸々〜
私は11年前に鹿児島県庁より郵送していただいた
「屋久島環境文化村マスタープラン報告書」という
300ページぐらいの資料を持っています。
いわゆる「屋久島環境文化村構想」の計画書です。
その中の
「第6章 屋久島環境文化村の実現に向けて」という章の
1番目の項目に
「屋久島方式のすすめ」という項目があります。
そして2番目の項目には
「屋久島環境文化村推進のために」という項目があり、
その中で・・・
「鹿児島県及び屋久島環境文化財団が
全体を進行管理する役割を果たすべきであるとともに、
地元研究会を地域における推進主体として
発展的に再構築することが重要となる。」
・・・と書かれています。
・・・・・・むなしい・・・・・
・・・今後「屋久島環境文化財団」という組織は、
どこに向かい何をしていくのでしょう・・・?
いつまでも、来場者が○○人を越えたとか、
住民が参加者というイベントなどをやっていくのでしょうか?
実は私・・・
記念講演会の後の質疑応答のコーナーで
小野寺さんに
「屋久島方式」と「屋久島環境文化財団の組織のありよう」
について質問しました。
その答えは・・・
「財団とか組織じゃなくて、
地元に住んでいる若い人たちが
声をあげていくほうがいいんじゃないですか。」
・・・ということでした。
・・・確かにおっしゃる通り!!・・・
環境文化村構想というものにこだわらず、
屋久島の未来を考え、声を上げていくことが
本当に大切だと思います。
屋久島タイムスもそんな声のひとつになれば
いいのかな〜と思います。
それにしても・・・
「屋久島環境文化財団」はどこへいくのでしょう???
財団といっても、県や町からお金も人も動いています。
せっかくお金や人を使うなら、
もっとがんばって欲しいと思うのは私だけでしょうか??
*ちなみに「環境文化村構想」については
鹿児島県のホームページに概略?が載っています。
http://www.pref.kagoshima.jp/home/gaiyou/bunkamura.html
残念ながら、「屋久島方式」についての解説はありません。
ご参考までに・・・
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●久々のダイアルアップ接続 (6/9)
一昨日から、屋久島タイムスの事務所の建物の
改修工事が始まりました。
壁を一部壊して、出入り口を増やす工事です。
これにより、かなりの量の埃(ほこり)が発生するため
一時的に自宅で業務を行っています。
自宅ではインターネットをほとんどしないので
ADSL回線契約はしていません。
ですから久々にダイアルアップ接続で仕事をしています。
いや〜参ります。
ダイアルアップ接続だと
インターネット接続中は電話が使えないので
こまめに接続を解除しなければなりません。
メールのチェックも大変です。
また、調べものをするのも一苦労です。
最近のホームページの多くは、
閲覧者がブロードバンド接続をしている
という前提で作られています。
写真がいっぱいあったり、動画があったり・・・
ジワァ〜と画像が現れる・・・
「まだか!まだか!(・・30秒経過・・・1分経過・・)」
・・・・イライラ、イライラ・・・・
おまけに、出てきたページがしょーもなかったら
「ア〜ァンッ、モォ〜ッ、クソォ〜!!」
怒りはピークです。
・・・でもよーく考えてみると
つい数年前まで私自身もダイアルアップ接続でした。
そして、屋久島の多くの集落は
まだまだダイアルアップ接続かISDN接続なのです。
初めてインターネットを経験した時・・・
初めてISDN接続の早さを感じた時・・・・
あの感激は今でも覚えています。
人間、慣れって恐いなぁ〜と改めて感じました。
欲張りな自分に反省!
一方で早く全島ブロードバンド化出来ることを望みます。
でも、コスト重視の今の状況では無理か??
またまた・・・・イライラ、イライラ・・・・。
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●若いエネルギーに感激!屋久島高校文化祭 (6/12)
6月10日(土)・11日(日)の二日間、
第59回屋久島高校文化祭が開催されました。
今年度の文化祭のテーマは
『全緑少年』〜もっと高く、もっと上へ〜。
カラオケ、ダンス、バンド演奏に各種の展示・・・。
どれもこれも屋久島高校生のエネルギーが溢れています。
特に弁論大会は、興味を引きました。
堂々と発表するものあり、はずかしがるものあり・・・。
演題も、部活動から学んだこと、自分の夢や目標、
親と子について、屋久島の自然や暮らしについて、
観光客のモラルについて、命と時間について などなど
多彩な主張が繰り広げられました。
普段、高校生とはまともに話す機会がほとんどありません。
一体何を考えているのか?どうしたいのか?
制服姿の奥にある想いは何なのか?
弁論大会で語られているのはほんの一部かもしれませんが
素直な想いに触れられて良かったと思います。
また、高校生による食物バザーでは、
馴れない手つきで一生懸命食事を作る姿が印象的でした。
屋久島高校生のみなさん!!
文化祭でのまっすぐなエネルギーをいつまでも大切にして
自分のために・・・島のために・・・
ガンバっていって欲しいと思います。
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●屋久島の雨量は場所によって違います! (6/15)
今日(6/15)の南日本新聞の朝刊には、
14日(昨日)の夕方6時から今日の夕方6時までの
種子島・屋久島地方の総雨量予想は350ミリでした。
昨夜のテレビでは、沖縄で土砂崩れが発生し
マンションや住宅が倒れそうになっている
ニュースが放送されていたので、
屋久島もヤバいかも!と思っていました。
現在、夕方の6時過ぎですが、
宮之浦では昼過ぎから小雨になり、今はやんでいます。
大雨洪水警報もいつの間にか解除されていました。
正直、そんなに多く雨が降った印象はありませんでした・・・
・・・・・宮之浦では・・・・・。
さて、今日はちょっぴり変わったホームページをご紹介します。
鹿児島県土木部の
「鹿児島県下の雨量と過去の土砂災害ホームページ」の中の
「上屋久町周辺の雨量概況」です。
*「上屋久町・・・」というタイトルですが、
屋久島全域が載っています。
http://www2.pref.kagoshima.jp/doshasaigai/f82-3.html
このホームページでは、屋久島の10ヶ所の
10分雨量、1時間雨量、連続雨量を見ることができます。
ちなみに、6月15日17時50分現在の
連続雨量(降り始めからの累計雨量)は、
○上屋久町(宮之浦)60mm○吉田98mm○永田95mm
○栗生64mm○平内82mm○屋久町(尾之間)80mm
○安房西221mm○屋久島事務所(安房)142mm
となっています。
口永良部島は
○口永良部105mm○番屋ヶ峰55mm
となっています。
同じ屋久島でも60mm〜221mmというように
大きな違いが有ります。
屋久島のリアルタイムの雨模様が気になる方は
ぜひご覧ください。
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●速報!矢野勝巳上屋久町長
新町の首長選挙、不出馬の意志を表明 (6/21)
6月21日、平成18年第2回上屋久町議会定例会二日目、
渡辺博之議員からの一般質問の答弁において、
矢野町長は、来年3月31日に合併予定の新町(屋久島町)の
町長選挙には出馬する意向の無いことを表明しました。
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●旅行者からいただいた一通のメール (6/24)
ゴールデンウイーク前のとある日、
島の先輩が鹿児島からのトッピーの中で出逢った
観光客の女性がいました。
私は先輩を宮之浦港まで迎えに行ったついでに
その女性を宿泊先まで車で送り届けてあげました。
もう2ヶ月位前のことです。
昨日、屋久島タイムスにその女性からメールをいただきました。
そこには、先輩と私へのお礼の言葉と
屋久島の思い出が記されていました。
小さな出逢いだったのですが、
感謝の言葉をいただくと何かホッとします。
さて、彼女はゴールデンウイークに、
後から合流した仲間たちと
縄文杉や白谷雲水峡などに行ったようです。
メールの中には
「・・山は人の渋滞もわりとあったので
今度は静かな平日に行きたいと思います。」
・・・と書かれていました。
都会では、満員電車や雑踏など、
人があたりまえのように溢れています。
だからこそ癒しを求めて、屋久島を訪れられるのでしょう。
でも、ゴールデンウイークに屋久島に来てみたら、
山の中まで人が溢れていた・・・・・。
縄文杉や白谷の森の美しさを堪能できなかった彼女の想いを
ひしひしと感じました。
一方で、
沢山の人間に踏み荒らされながらも
言葉を発することの出来ない山々の気持ちを思うと
とても辛く感じます。
観光客のみなさんにとっての「屋久島観光のあり方」、
屋久島の自然にとっての「屋久島観光のあり方」、
そして屋久島の人々にとっての「屋久島観光のあり方」、
・・・この三面から真摯に「屋久島の観光像」を吟味しないと
観光客にとっても、屋久島の自然にとっても、
屋久島に暮らす人々にとっても
マイナスでしかありえないような気がします。
一通のメールからそんなことを考えました。
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●梅雨明けしていませんが・・・ (6/26)
鹿児島地方気象台は、
屋久島地方の梅雨明け宣言をしていませんが、
昨日今日と真夏のような好天気が続いています。
日曜日、一湊の海水浴場からみた矢筈です。
(Photo by 船津 毅)
矢筈神社からみた一湊です。
(Photo by 船津 毅)
いよいよ、夏本番か??
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●除湿器大活躍! (6/30)
今週は火曜日から木曜日まで雨が沢山降りました。
湿度は異常に高く、不快指数もうなぎのぼり。
暑いのか寒いのかがわからなくなり、
体調管理も大変です。
女性の立場からすると、雨が続いて一番困るのは洗濯物です。
雨が降って湿度が高くなればなるほど汗をかき、
洗濯物は増える一方です。
雨が続く→汗をかく濡れる→洗濯物は増える→洗濯物が乾かない
イライラ、イライラ・・・
そんな状況を解決するのが「除湿器」です。
我が家では5年程前に「除湿器」を購入したのですが、
本当に重宝しています。
四時間で5〜6リットルも除湿できるので
洗濯物だけではなく、家の中も快適です。寝苦しさも解消です。
今日のニュース&コラムは
「除湿器」のPRになってしまいました。
明日から7月です。
ジメジメした屋久島の梅雨も、もうそろそろ明けるでしょう。
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