兵頭昌明の四方談義 Vol.1

 

屋久島高校

16歳から18歳までの世代が*360人も存在すると言うことは、
屋久島にとって大変な意味を持つ
と言うことに思いを馳せる人は、どれだけ存在するだろうか?

この島から高校が消えてしまうことは、
おそらく遠いことかも知れないし、
あり得ないことなのかも知れない。

しかし、学級数の減はそんなに遠い未来の話ではなく、
差し迫った問題となりつつある。

屋久島高校に「*環境コースをつくろう」
という議論が持ち上がった時、私は次のような提案をした。

1.金と人そして物を先ず手当てすること。
2.定員を決める時、島の児童数を絶えず視野に入れること。
3.一島一校の弱点である選択肢の少なさをカバーする為に、
 総合学科制の採用。
4.出口、即ち進学・就職先を確保すること。

理想を言えば、*5%枠を外し、
出来れば県外からも入学可能にすること。

環境コースは環境学科とし、
島外別枠で40人1学級を新設すること。

・・・以上のことの実現があれば、
少なくとも120人の若い島民が増えることになり、
地域も屋久島高校もおおいに活性化するはずと考えたのです。

実情はどうか!

政治家や教育行政関係者の
パフォーマンスの材料に利用されていないか?

内容は「環境=自然」にのみ特化されていないか?

国、県、町の機関に
積極的に採用のチャンスが与えられているか?

かつて屋久町では、屋久島高校に学ぶ子供達の為に、
屋久町独自の学生寮を建設運営した実績があります。

120名の学生寮の建設運営は、
行政でなくても民間でも十分対応可能な事業だと考えます。

注)*360人・・・現在の県立屋久島高校の定員数。
  *環境コース・・・普通科に設けられた選択コース 。
  *5%枠・・・鹿児島の県立高校は12学区に分かれており、
         基本的には学区内の高校を選択し受験する。
         5%枠とは、受験時に設けられる学区外の
         生徒募集枠。

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