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ニュース&コラム INDEX(2005年9月分)
●日々徒然コラムを始めるにあたって・・(9/9)
●衆議院議員選挙に思う事(9/13)
●議員さんのモラルって???(9/18)
●夏風邪? 〜家で寝ていて聞こえた音〜 (9/24)
●「ふたつの住民投票」についての個人的見解(9/27)
●屋久島の情報通信事情について
NTTさまへのご提案(9/29)
今月のニュース&コラム
●日々徒然コラムを始めるにあたって・・(9/9)
9月3日。
どうにかこうにか屋久島タイムスのホームページを
立ち上げました。
まだまだ行き届かないところが沢山あると思いますが
どんどん修正を加えていきますので
よろしくお願いいたします。
この「日々徒然コラム」のコーナーでは、
編集長である私(安藤潤司)自身が
屋久島の暮らしの視点から日々感じることを
綴ってまいります。
出来れば毎日、いやいや二日に一回、いやいや週一回、
・・・なんとか頑張って書いていこうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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●衆議院議員選挙に思う事(9/13)
衆議院議員選挙が終わりました。
みなさんもご存じの通り、自民党の圧勝でした。
私たちの暮らしている屋久島は、
屋久島・種子島プラス大隅半島エリアの
鹿児島5区という選挙区で、
3名の候補者により選挙戦が行われました。
結果は、以下の通りです。
●無所属・前職 森山 裕 110,457票(当選)
●自民党・新人 米 正剛 55,808票
●共産党・新人 柴立俊明 10,242票
当選した無所属・前職の森山 裕氏は
いわゆる自民党の造反組のひとりです。
得票数を市・町別に観ても
森山氏がすべて市・町を制しました。
少なくとも鹿児島5区の国民は
小泉自民党にNO、
郵政法案にNO という意思表示を行ったのです 。
選挙結果の分析については色々な見方があるでしょうが、
確実にいえることは
「郵便局がなくなるのではないか?」という不安が
鹿児島5区の国民の中にあったという事です。
私たちの屋久島(口永良部島も含む)の人口は約14,000人。
郵便局は15箇所あります。
単純に人口÷郵便局数は、933人/局となります。
数字だけを見ると非効率に見えるでしょう。
しかしながら屋久島は、
海岸沿いにある一周約100キロの県道沿いに
24の集落が点在し、
となりの集落とはかなりの距離があります。
郵便局はそれぞれの集落に暮らす島民にとって、
無くてはならない モノなのです。
ましてや銀行は 2集落にしかなく、
遠い集落からは車でも30分以上かかるのです。
口永良部島の人たちは、
海を渡らなければ銀行に行けないのです。
「郵便局が無くなったら困る・・・」
これが屋久島に暮らす私たちの本心です。
小泉劇場、くノ一刺客、ホリエモン、仁義なき戦い、
果ては、ファッションがどうのこうの・・・
そんなこんなで今回の選挙を分析するのも結構ですが、
屋久島をはじめ離島・僻地というところの視点から
今後の政治の有り様を論じたいものです。
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●議員さんのモラルって???(9/18)
9月12日から第3回上屋久町議会定例会議が始まりました。
私は初日・二日目と傍聴してきました。
屋久島に暮らしている方々はみなさんご存じですが、
現在、上屋久町の政治は、
上屋久町と屋久町(*屋久島には二つの行政があります)との
合併問題をきっかけに大変混乱しています。
今日はそのことについての説明は省略します。
さて、今回の議会の初日、
「議員報酬を20%カットする(時限付き)」
という提案が議員より発議されました。
現在の財政状況からすると
議員自ら報酬のカットを申し出て
少しでも新たな投資に還元するという姿勢は
すばらしいことであると思って
「可決すればいいのになぁ」と思いながら見守りました。
提案理由の説明が終わり質疑と討論が行われました。
いよいよ採決!
「賛成者は起立してください!」
バタバタバタ・・・(賛成7名/反対6名)
「賛成多数です。よってこの発議は可決されました。」
よかった、よかった、パチパチパチ!!
私自身も喜んで傍聴席を後にしました。
そして二日目。
町当局に対する議員からの一般質問が始まりました。
ここでビックリすることが起こったのです。
昨日の「議員報酬を20%カット」の発議に
「反対した議員」が
一般質問の冒頭でこう発言しました。
「昨日、当議会は議員報酬を20%カットという発議を
可決いたしました。
なんと素晴らしい議会でしょう!!・・・・・・・」
??? オイオイ!昨日、あなたは
議員報酬の20%カットに「反対」していたじゃないか!!
あなたは何らかの理由があって反対したのでしょう?
「賛成」していたのならまだしも、
「反対」していたのに
開口一番、あたかも「賛成」していたかのような発言!!
・・・ん!!ちょっと待てよ??
議会の議決は、議員それぞれの考えとは別ですから、
ビックリした私がおかしいのか???
あれ??3月31日の廃置分合議案は???
「議会のモラル」「議員のモラル」ってなんだろう?
・・・・・・そんなことを素朴な疑問として感じました。
・・・みなさんは、この事実をどう考えますか???
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●夏風邪?
〜家で寝ていて聞こえた音〜 (9/24)
夏風邪?を引いてしまいました。
木曜日の午後から急に頭が痛くなりそのままダウン!
金曜日は熱のせいか体がだるく一日中寝ていました。
実は長男坊(高校1年生)が
連休明けの火曜日から風邪でダウン!!
それが移ったのでしょうか?
家で寝ていると様々な音が聞こえてきます。
セミの声、波の音、鳥の鳴き声、風でふれ合う木々の音・・・。
日常には色々な自然の音が溢れています。
どれもこれも心地よい音色で
あらためて自然の素晴らしさを感じました。
都会では絶対に味わえない贅沢です。
一方、耳に付くのが車の音です。
タイヤの音とエンジン音はやっぱり心地よくありません。
そしてもうひとつ・・・。
「街宣車のアナウンス」です。
9月25日は「上屋久町議会解散投票」があります。
「賛成派」「反対派」の車が何度も通りました。
結果はどうなるのでしょう?
明日は次男坊(中学2年生)の運動会です。
なんとか今日中に体調を元に戻したいと思います。
月曜日は書く事がいっぱいありそうです。
???体調をさらに崩している可能性もありますが・・・。
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●「ふたつの住民投票」についての個人的見解
(9/27)
月曜日に書くつもりが、頭の整理に時間がかかり、
火曜日になってしまいました。
まだ整理しきっていないのですが書いてみます。
文章にまとまりがない事をお許しください。
一昨日、今年になって「二回目の住民投票」がありました。
「上屋久町議会の解散の是非を問う住民投票」でした。
(*結果は後ほど書きますのでまずは読んでみてください。)
これは「住民(有権者)の三分の一以上の
署名により請求された住民投票」で
「地方自治法に定められた国民の権利行使」でした。
「一回目の住民投票」は
「屋久町との合併の是非を問う住民投票」でした。
これは2月7日に行われた「臨時議会」において
「町長より提案された
屋久町との合併の是非を問う住民投票議案」を
「議会が賛成多数で可決」したもので
2月27日に行われました。
(*結果は後ほど書きますので読み続けてください。)
一回目と二回目の「住民投票」にはその意味において
大きな違いがあると思うのですが、
みなさんはお気付きですか?
一回目は「町長と議会が決めた住民投票」です。
(*住民が直接求めたものではありません。)
二回目は「住民が直接求めた住民投票」です。
(*町長や議会が求めたものではありません。)
新聞・テレビなどのマスコミは
「住民投票の名」のもとに同列で扱っているような気がします。
(*直接民主主義絶対論?)
また私個人とすれば、
一回目の「住民投票」に至るまでの経緯(プロセス)は
どうしても納得がいかないのです。
では「一回目の住民投票」の前には
どんな経緯(プロセス)があったのかを
個人的見解からお伝えしましょう。
2月7日の「臨時議会」前、
上屋久町では
町長・議会とも「合併がいいのか」「単独がいいのか」を
私たち住民に示してくれませんでした。
「どちらでもいいですよ・・・」
「一応こんな風になると思いますが・・・」
「合併協議会で決められないことがひとつだけありますよ。」
・・・という感じでした。
町長は執行機関として資料作成と住民説明会を行い、
議会は住民の代表として合併問題を審議をした??ようです。
町当局や合併協議会の資料は行政用語と数字が多く、
「それで暮らしはどうなるの?」
という素朴な疑問の答えが
私たち住民にはよく判らない状況でした。
また、住民説明会も開催されましたが、参加率は5%未満。
(*説明会を実施したということは事実ですが・・・)
議会もかなり前に「合併調査特別委員会」を設け議論した?
ようですが・・・・
その議論の中味は、ほとんど住民に知らされませんでした。
2月7日の「臨時議会」前の時点で
はっきりしていたことは・・・
「ほとんどの住民が
合併するにせよ、単独でいくにせよ、
これから私たちの暮らしがどうなるのかわからない!」
・・・・・という気持ちだったということです。
そして2月7日の「臨時議会」において
「資料は全世帯に配布した!説明会も実施した!」
ということを基本に・・・
「町長は判断しない(できない?)ので
住民のみなさんに判断してもらおう!」
「住民投票(住民に決めてもらおう!)」をしよう!(執行提案)
「議会も判断しない(できない?)ので
住民のみなさんに判断してもらおう!」
「それがいい!それがいい!」(審議・議決)
(*賛成12、反対3で可決)
・・・という形で決まったのです。
(*これは住民への責任転嫁ではないでしょうか?)
どうですか?
一回目も二回目も「住民投票」という形ですが、
一回目の経緯(プロセス)をどのように感じますか?
ちなみに私は「一回目の住民投票」は行きませんでした。
おなじ「住民投票」でも
「国民の権利行使の住民投票」と
「住民への責任転嫁の住民投票」には
大きな違いがあると私は思っています。
みなさんはどのように思いますか?
「ふたつの住民投票」についての個人的見解でした。
そうそう!お待たせいたしました。
一回目の住民投票結果から二回目の結果までの経緯です。
上屋久町の政治の混乱の経緯でもあります。
(*個人的ニュアンスは除き、事実経緯のみ列記します。)
2月27日 「一回目の住民投票」、
「屋久町との合併の是非を問う住民投票」を実施。
(結果)
○合併賛成 2,019票
○合併反対 1,988票
(投票率 73.1%)で
31票差で合併賛成が過半数を占める。
*参考までに同日屋久町で行われた住民投票結果は
○合併賛成 3,155票
○合併反対 863票
(投票率 71.0%)で
2,292票差で合併賛成が過半数を占める。
3月13日 両町が「合併協定書に調印」。
3月14日 町長が提案した「廃置分合(合併)議案」を
議会が賛成7、反対8で否決(*起立採決)。
3月28日 再提案の「廃置分合(合併)議案」を
議会が賛成7、反対8で否決(*記名投票)。
3月31日 再々提案の「廃置分合(合併)議案」を
議会が賛成7、反対8で否決(*無記名投票)。
*16年度期限の(旧)合併特例法で知事申請できず
4月初旬 住民グループ.1が合併議案に反対した
町議8人の解職(リコール)署名活動開始。
5月30日 住民グループ.1が合併議案に反対した
町議8人の解職(リコール)を本請求。
(7月4日告示、7月24日住民投票予定)
6月初旬 住民グループ.2が議会解散の署名活動開始。
6月27日 議会が「法定協議会離脱決議案」を可決。
(賛成12、反対3)
議会が「自主解散決議案」を否決。
(賛成8、反対8)
7月1・2日 解職請求された町議8人が辞職。
*7月4日告示予定の解職の是非を問う住民投票は
回避。
7月29日 住民グループ.2が議会解散を本請求。
議会議長が辞職し、欠員は過半数の9になる。
8月16日 町議辞職に伴う補欠選挙告示。
7人が無投票当選、欠員2。
8月26日 議会が補欠選挙後初の臨時会。
新議長を選び、
「合併協議会再開と合併推進に関する決議」を可決。
(賛成12、反対1)
9月 5日 議会解散の是非を問う住民投票告示。
9月25日 「二回目の住民投票」、
「議会解散の是非を問う住民投票」実施。
(結果)
○賛成 2,361票
○反対 1,865票
(投票率 77.47%)で、
賛成票が有効投票の55.87%と過半数を占め、
「議会解散が成立」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いかがでしたか?これが経緯です。
ちなみに、はっきりと言える事は
2回目の「住民投票」では・・・・
「住民が議会を解散させた!」
・・・・・・・・・・・・・ということです。
今後の動向に注目です。
また、個人的見解も加えレポートします。
そうそう、日曜日の次男坊の運動会、楽しかったです。
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●屋久島の情報通信事情について
NTTさまへのご提案(9/29)
あたりまえの事になってしまいましたが、
屋久島でもテレビがみれます。
地上波では、
○NHK、
○NHK教育、
○鹿児島読売テレビ(日本テレビ系列)、
○鹿児島放送(テレビ朝日系列)、
○南日本放送(TBS系列)、
○鹿児島テレビ(フジ系列)
・・・・の計6チャンネルの放送が受信できます。
CM(コマーシャル)は鹿児島市内と同様のモノが流れます。
屋久島のようないわゆる「離島」に住んでいますと
しばしば「ムッ!」とすることがあります。
第一が「テレビショッピング」です。
すべての番組ではないのですが、
機能やオマケなどの商品説明がされた後、
商品価格と発送エリア、送料の
スーパー(文字)が映ります。
「離島は別途料金」
・・・これはまだ許せる・・・
「離島は除く」
・・・おいおいどーいうことや!!・・・
第二がミスタードーナツやマクドナルドのコマーシャル。
第三がファミリーマートやローソンのコマーシャル。
・・・「屋久島にないやんけ!(大阪弁)」・・・
そして最近気になるのが・・・
NTTの「光プレミアム」です。
みなさんもご存じの通り、
このホームページはインターネットを利用して
公開しています。
屋久島でもインターネットに接続できます。
しかし・・・です。
光ファイバー接続はまだまだできません。
予定も聞きません。
ADSL接続は今年7月から宮之浦・楠川・志戸子集落のみ可能。
屋久町の安房集落近辺も近々ADSL接続になる予定です。
しかしそれ以外のエリアのADSL接続は予定すらありません。
これはNTT側から見ると「採算がとれないから」らしいです。
ADSLはアナログ回線を使用するため
どうしてもドロップ(速度が遅くなる)が大きくなり
NTTの基地局から5kmぐらいまでしか運用できないそうです。
前にも書きましたが、
屋久島は海岸沿いにある一周約100キロの県道沿いに
24の集落が点在し、
となりの集落とはかなりの距離があるからです。
ましてや小さな集落の世帯数では、
設備投資しても採算がとれないのでしょう。
ISDN接続は屋久町・上屋久町のどこでも可能ですが、
上屋久町は電話回線を利用した「オフトーク通信」という
広報システムを使用しているため、
「オフトーク通信」と「ISDN接続」を同時に使用する場合は
特別のターミナルアダプターが必要となります。
(*これが結構イイ値段で故障も多い。)
ですから未だにアナログ接続も多いのが現実です。
そんなこんなの状況で
ブロードバンド環境(500kbps以上の通信回線)は
ほんの少しのエリアだけです。
そしてADSL接続が全島可能になるのは
ほとんど難しい状況です。
このままでは「情報過疎地」から抜け出せません。
NTTさん!お願いします。
是非とも下記のアイデアをご検討ください!!
噂によると、光ファイバー自体は
屋久島の周回道路に設置されていると聞きます。
もし事実ならば、
屋久島全島のブロードバンド化だけではなく・・・
「光ファイバーを利用した
新しいライフスタイル提案のモデル地域:屋久島」
・・・・・・・というアイデアはいかがでしょうか?
コストのことはよくわかりませんが、
ロスのない光ファイバーを使えば、
インターネットはもとより、
その双方向性を活かした
様々なサービスや事業が出来ると思います。
独居老人世帯の安否確認、
テレビ電話機能を使った医療サービス、
緊急防災連絡システム、
各種行政窓口サービスへの利用、
島内全域あるいは島外の学校との遠隔合同授業、
地域放送局(民間・行政)の運営、
各種産業の遠隔管理やセキュリティシステム、
屋久島関連の情報図書館、
先進的デジタルアートの創造、
〜などなど〜
ハード(設備)としての光ファイバーの利用により
「情報過疎地」から「情報先進地」へ
そしてソフト(使い方)面での様々な実験と実施によって
「新しい時代のインフラ(社会基盤)のモデル地域」として
私たちの屋久島で事業提案をするのはいかがでしょうか?
光ファイバーを使えば、
こんな暮らしをこんな仕事をこんな文化を創造できます!
屋久島に行くならば縄文杉もいいけれど
ぜひ、光ファイバーを利用した
新しい時代の暮らしぶりを
屋久島で体験してきてください!!
NTTはこれからの暮らしの有り様を提案する企業です!!
屋久島は新しい時代のライフスタイルの先進地です!!
・・・な〜んちゃって・・・
このアイデアいかがですか?
屋久島は離島隔離空間です。
生活エリアも限定されています。
人口も14,000人しかいません。
モデル事業を計画するにあたっても
コストはそんなにかからないでしょう。
その効果と検証もやりやすいと思います。
しかも世界が注目する「世界自然遺産」です。
テレビCMに莫大な広告予算をかけるより
ニュースとしてパブリシティとして
企業イメージアップにつながると思います。
みなさんもそう思いませんか?
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