ニュース&コラム (2005年11月分)

 

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ニュース&コラム INDEX (2005年11月分)

●マスコミの論調に乗らないで!!
 〜新しい上屋久町議会議員に望むこと〜(11/1)

●上屋久町議会臨時会を傍聴して(11/7)

●こんなあたりまえはイヤだ!
 〜ちょっと疲れ気味です。〜 (11/11)

●集落対抗について(11/15)

●屋久島の寒さとは? [その1] (11/19)

●屋久島で震度3。夜中にビックリ! 
   〜防災について思う〜    (11/22)

●町議会議員主催の「語り合う会」について(11/28)

 

今月のニュース&コラム

●マスコミの論調に乗らないで!!
 〜新しい上屋久町議会議員に望むこと〜(11/1)

一昨日、新しい上屋久町議会議員12名が
選挙によって選ばれました。
(*選挙結果は最後に書きます。)
まずは、12名のみなさんおめでとうございます。

さて、今回のマスコミ報道ですが、
新聞の記事を読んだりテレビのインタビューをみていると
例によって「合併の是非」から見た報道になっていました。

やっぱりマスコミですね。
屋久島の暮らしから見た目線ではなく、
外から見た屋久島の政治情勢でした。
(*確かに屋久島の政局好きの方々はそのように見てますが・・
  もっと言えばそれは「合併問題」でもないようですが・・)

マスコミは「合併推進派」「合併慎重派」という
二極構造の捉え方から選挙結果を見ています。

南日本新聞の一面の見出しは・・・
「合併推進派が多数」
      ・・・・でした。
鹿児島のテレビ局も似たりよったりです。
ちなみに推進派8名、慎重派4名らしいです。

「推進派」と「慎重派」ですよ!
おかしいと思いませんか?

「賛成」の対義語は「反対」ですが、
「推進」の対義語は「慎重」ではありませんし、
「慎重」の対義語は「軽卒」です。

しかも、マスコミのインタビューをみると
「推進派」も「慎重派」も
「・・・議論を尽くして・・・」
「・・・議論を十分尽くして・・・」
・・・と同じことを言っています。

どう見ても二極構造ではないのです。

それなのにマスコミさんは
「今後は合併時期などが焦点になりそうだ。」
・・・とわけのわからないこと言っています。

オイオイ、マスコミさん!
推進派も慎重派も「議論を尽くして」と
おっしゃているではありませんか?
新しい議員さん達がそう言っているのに
何で「合併時期が焦点」なのですか?

町議会議員は「合併問題」だけを
議論するだけの機関ではないのです。
やることは一杯あるのです。

また、合併問題についても
確かに「ケツ(目標期日)」を決めることは
「議論を進める上で必要」なことです。
しかし、
一番重要なことは「議論の中味」です。
「何を議論するのか?」であり、
それはおのずと
「これからの屋久島の上屋久町民の暮らしをどうするのか?」
        ・・・であり、
住民にとっては・・・・
「これからの屋久島の上屋久町民の暮らしがどうなるのか?」
        ・・・ということなのです。

そこが「上屋久町に暮らしている住民の焦点」なのです。
「合併の是非」ではないのです。
合併問題については「今後の手順と議論の中味」なのです。

町議会議員のみなさんも、
決して間違ってほしくないのは、
合併の是非というマスコミの視点で・・・
「合併期日(目標期日)を決めることを焦点にし、
 その後は
 合併目標期日に合併を間に合わせるためにどうするのか?
 或いは合併するためにはどうするのか?
            ・・・ということが議論である。」
・・・というような勘違いをしてほしくないのです。

いみじくも、
推進派と慎重派の両者が「議論を尽くす」と
おっしゃたのですから、
「前回の特例法に準じた議論は不十分であった。」
・・・ということを認めておられるということでしょう。
であるならば・・・
「新しい改正特例法を確認し、それに準じて
 大いに中味(暮らしをどうするのか?)を議論し、
 その議論の内容を住民にわかりやすく説明してください。」
            ・・・・と言いたいのです。

くれぐれも、
「新町において検討する」イコール
「結論を先送りする」イコール
「責任をはぐらかす」・・というような議論ではなく、
「上屋久町の住民に対し
  すべての責任は上屋久町議会にある」
・・・というぐらいの気持ちで
「これからの暮らしありよう」を
議論して欲しいと思っています。

前にも書きましたが、
「合併」は「目的」ではなく、
あくまでも暮らしをよくするための「手段」のひとつです。
現在の課題・問題は何なのか?
それを解決するための「手段」のひとつとしての
「合併」のありようを議論して欲しいのです。

そのことを心に留めて
大いに議論を尽くして欲しいと思います。
新しく選ばれた上屋久町議会議員のみなさん!
どうかよろしくお願いいたします。

あれれ・・・???
私自身も合併問題が焦点であるような論調になってますね。
大いに反省!!

■選挙結果
当選 427 渡辺 博之 58 共前
当選 402 真辺 万里 45 無前
当選 380 高橋 義友 53 無新
当選 378 寺田  猛 47 無前
当選 373 荒木 耕治 55 無元
当選 363 柴  鐵生 62 無前
当選 326 下野 次雄 55 無前
当選 314 寺田 義隆 53 無前
当選 268 岩川 俊広 55 無前
当選 265 真辺  翼 65 無元
当選 261 荒木 博武 49 無前
当選 245 牧  勝廣 57 無元
   223 真辺 文法 49 無元
   222 渡辺 貞好 70 無元
   208 永綱喜美男 55 無元
   174 寺田 賢志 51 無元
     59 荒木 利治 69 無前

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●上屋久町議会臨時会を傍聴して(11/7)

今日、上屋久町議会臨時会を傍聴してきました。
主な議案と結果をご報告します。

○町議会議長選挙
 議長:荒木耕治
 (選挙結果)荒木耕治 6、寺田義隆 5、岩川俊広 1

○副議長選挙
 副議長:真辺 翼
 (選挙結果)真辺 翼 6、真辺万里 6、
       *くじ引きにより真辺 翼議員に決定。

○総務文教常任委員会
 委員長:真辺万里、副委員長:荒木博武
  委員:牧 勝廣、渡辺博之、真辺 翼、柴 鐵生

○産業厚生常任委員会
 委員長:下野次雄、副委員長:高橋義友
  委員:岩川俊広、荒木耕治、寺田 猛、寺田義隆

○議会運営委員
 委員長:寺田義隆、副委員長:牧 勝廣
  委員:真辺万里、下野次雄、真辺 翼

○屋久島広域連合議会議員の選挙(3名)
 議員:真辺万里、高橋義友、渡辺博之
 (選挙結果)真辺万里 8、高橋義友 2、
       渡辺博之 1,寺田 猛 1
       *上位2名を決定後、渡辺議員、寺田議員の
        くじ引きにより渡辺博之議員に決定。

○熊毛地区消防組合議会議員の選挙(議長推薦)
 荒木耕治、真辺万里

○鹿児島県市町村土地開発公社上屋久町支社監事の推薦
 渡辺博之、下野次雄

○交通対策調査特別委員会設置に関する決議について
 全員賛成
 委員長:下野次雄、副委員長:寺田義隆
  委員:真辺万里、岩川俊広、荒木博武、牧 勝廣

○合併問題調査特別委員会設置に関する決議について(発議)
 提案者:柴 鐵生 賛成者:荒木博武、下野次雄
 (賛成9、反対2)
 委員長:柴 鐵生、副委員長:真辺万里

○屋久島地区合併協議会委員の選出について(3名)
 *あて職の議長以外の2名を選挙
 委員:荒木耕治議長、高橋義友議員、荒木博武議員
 (選挙結果)高橋義友 4、荒木博武 4、柴 鐵生 4
       *くじ引きにより高橋議員、荒木議員
        に決定。

○平成16年度決算審査特別委員会
 委員長:牧 勝廣、副委員長:荒木博武
  委員:柴 鐵生、高橋義友、岩川俊広、寺田 猛

○議会議員の報酬の特例に関する条例の一部改正について(発議)
 提案者:荒木博武 賛成者:柴 鐵生、高橋義友
 全員賛成

○上屋久町監査委員の同意
 寺田 猛議員(議会推薦)

以上が主な結果です。

さて、今回の議会では2つの注目点がありました。

ひとつは合併問題調査特別委員会設置に関する決議に
ついてです。
特別委員会の設置目的についての質疑と討論があり
賛否が別れました。
詳しい内容は書きませんが、
「それぞれの議員の考えを聞ける」という点は、
大変素晴らしい事です。
ぜひ、今回設置された合併問題調査特別委員会でも
大いに議論をして欲しいと思います。
また、その内容をぜひとも私たち町民に聞かせてください。
期待しています!

そしてもうひとつは
議会議員の報酬の特例に関する条例の一部改正についての
議員発議です。
これは、今年の12月の議員の期末手当を20%カットしようと
いうものですが、どうなるものか???と思っていました。
ふたを開ければ、全員賛成!
いやいや、こういう議案はドキドキします。
パフォーマンスだ!という巷の評価もこぼれ聞きますが、
「財政状況が厳しい!」という中、結構なことです。
このような議案は
これからもどんどん議員発議して欲しいものです。

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●こんなあたりまえはイヤだ!
 〜ちょっと疲れ気味です。〜 (11/11)

上屋久町の町議会議員選挙、そして臨時議会も終了し
新しい体制も整いました。

本来、「これからの上屋久町の暮らしのありよう」が
話題になってほしいところですが、
議長選挙がど〜だった、選挙違反があったらしい・・
・・・などなど・・・
色々な所から聞こえてくるのは
「政局がらみの話」ばかりです。

毎日のようにそんな話を聞くと
疲れがどっと出てしまいます・・・・。

「あ〜もっと、まちの暮らしづくりの話題にしてよ!」

??でも都会と比べると、ある意味、
議会議員と町民との距離が近いような感じもします。

「議員と町民の距離が近いがうえに
 こんな話題になってしまうのか????」

なんか・・・空しい・・・

「こんなあたりまえは、あたりまえにしたくない!」
・・・と思う今日この頃です。

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●集落対抗について(11/15)

先月から今月にかけて、
日々徒然コラムは、政治の話題が多かったことに気づきました。
(希望半分、怒り半分・・・・。)
今後しばらくはちょっと違ったテーマで・・・・。

いやぁ〜 本当に今日はいい天気です。
風は少々冷たいですが、とてもさわやかです。

しかし、ここのところ土曜・日曜の天気が悪く、
集落の運動会やイベントはご難続きです。
・・・なんか間合いが悪いようです・・・。

今度の日曜(11/20)は屋久町の駅伝大会、
その次の日曜(11/27)は上屋久町の駅伝大会があります。

駅伝大会は集落対抗の要素がありますので
選手のみなさんも応援のみなさんも必死です。

この「集落対抗」というスタイルですが、
これは素晴らしいスタイルだと思います。

 「○○集落だけには絶対負けん!!」
 「今度は秘密兵器があっからよ!!」
  〜etc〜

日頃あまり表にでない競争意識が、がぜん発揮されます。

やはり島のほとんどのみなさんが
「自分の集落」というものに
愛着を持っているからだと思います。

自分が愛着を持っているのは、
屋久町・上屋久町ではなく「○○集落」なのです。
(*ちょっぴり合併問題のなごりの表現です。)

ただ、残念なことは、
「集落対抗」という内容が
「運動関係」に偏っているところです。

「××集落の誰それは足が速い!」
・・・という情報は結構聞くのですが、
「××集落ではこんな事をやっている!」
・・・という情報はあまり聞きません。

今後、屋久島タイムスが、
それぞれの集落の様々な活動を取材・紹介することにより、
いい意味で「集落対抗」していただき、
みんながもっともっとイキイキとしてくればいいなぁ・・・
・・・・と思っています。

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●屋久島の寒さとは? [その1] (11/19)

今週に入り、屋久島もかなり寒くなってまいりました。

宮之浦の現在(午後3時)の外気温は14度です。
夜になるとおそらく10度前後になると思います。

屋久島タイムスの事務所は経費節減のため
今のところ、暖房は入れておりません。
(*まぁ〜夏も冷房を入れていないのですが・・・。)
薄手のウインドブレーカーを着て仕事をしています。

それはさておき、
14度という気温は高いのでしょうか?低いのでしょうか?

当然、暮らしている場所によってその感覚は違うでしょう。

屋久島では、冬の寒い日でも5度前後(里の気温)です。
里の集落(海抜0m〜200m位)では
氷が張るということはありません。
(*昔は数回あったようですが・・これも温暖化の影響?)

思い起こせば10年前、
私達家族は、屋久島の北西部にある「永田集落」で
初めての冬を迎えました。
屋久島の中では寒いことで有名なところです。

私達家族は、屋久島に寄せていただく前は、
奈良の三郷町という所に住んでいました。
奈良は盆地ですから、
冬にたびたび氷が張るということは「あたりまえ」でした。

初めて迎えた屋久島の冬はとても暖かく感じ、
実際のところ、
1年目の冬は「裸足」で過ごしておりました。
「やっぱり、南の島は暖かいねぇ〜」
・・・・という感じでした。

ところがです!
2年目になると、
私は、おそらく永田の誰よりも早く、
首にタオルを巻き、セーターを着込んでいました。
とても寒く感じたのです。

たった1年ですが、屋久島に暮らしていると
「寒さの感じ方」が変わってきている自分に気がつきました。

観光客のみなさんが屋久島に来て「暖かい」と感じても
島に暮らす人は「寒い」と感じているのです。

「寒さ」という感じ方ひとつをとっても
地域地域でその「あたりまえ」が違うのです。

次回はもうひとつ「寒さ」について書きたいと思います。
乞う ご期待!!

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●屋久島で震度3。夜中にビックリ! 
   〜防災について思う〜    (11/22)

今日未明(22日) 0時36分頃、地震がありました。
震源地は種子島近海の北緯30.9°、東経130.3°)で
震源の深さは約150km、
地震の規模(マグニチュード)は6.0(推定)でした。
(*気象庁ホームページより)

屋久島では現在のところ、大きな被害は無かったようです。

突然のことでした。(あたりまえですが・・・)
めずらしく早めに床についていたのですが、
5秒ほど小さな横揺れがあり、
その後にグラグラと大きな横揺れが5〜6秒続きました。
少し縦揺れもあったような気もします。

正直なところ私は、ベッドから起き上がることも出来ず、
ただ揺れが治まるのを待っていました。

変なもんで、私はたまたま昨晩のテレビのニュース番組で
耐震補強した築30年の家と補強していない築30年の家との
地震耐久比較テストの映像や
一級建築士による構造設計偽造問題など見て、
阪神・淡路大震災のことを思い出しておりました。

そこへ今回の地震です。
いや〜なんか恐ろしいものを感じます。

私達家族は10年前、阪神・淡路大震災を経験しています。
奈良に住んでいましたので、
大きな被害はありませんでしたが、
神戸方面の親戚や知人、仕事先は
かなりの被害を受けました。
自宅が壊れた友人の奥さんと赤ちゃんを
私の家に1ヶ月ほど避難してもらった経験もあります。

地震は地震自体(その時)も恐ろしいのですが、
その後の対応の遅れが被害を拡大させます。
また、何とか命は助かったとしても
家屋をはじめ、電気・水道・ガス・電話線・道路・港などの
インフラ(生活基盤)が壊れることによって、
暮らしそのものにも長期的に影響が及びます。

「防災」という言葉をよく聞きます。
避難訓練など「もし、危険がせまったら?」
という状況にいち早く対応する訓練も必要ですが、
一方、「道路が寸断されたらどうするのか?」
「電話が使えなくなったらどうするのか?」
「平日の昼間に災害が起こって、
 消防団や男の人が集落に殆どいなかったらどうするのか?」
〜などなど〜
「災害が起こった後どうするか?」
・・・・ということも非常に重要な要素です。

屋久町では毎年一回、町全体の防災訓練を行なっています。
形だけの訓練ではないかという指摘もあるようです。
(*ちなみに上屋久町はありません。)

「備えあれば憂いなし。」いうことわざがあります。
日頃からの用意を整えておけば問題はないということですが、
日頃からの用意に慢心があればこの言葉の意味はなしません。

自分自身で、家族で、集落で、町で、島で、
色々な角度から
改めて「防災」について考えなければならないと思いました。

*「寒さ」についての[その2]は、また後日・・・!

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●町議会議員主催の「語り合う会」について(11/28)

11/26、午後7時から宮之浦の公民館で
「合併問題に限らず地方自治体のありようを語り合う会」
(上屋久町議会議員:荒木博武氏主催)がありました。

会では、まず博武議員より、
納税者の減少や少子化問題などの国の現状、
税制度の基本説明、合併特例法についての解説、
近年の上屋久町の予算の現状についての説明などがあり、
それらを踏まえた
博武議員自身の合併問題を含めた町政への対応の考え方
が述べられました。
そしてその後、参加者との意見交換が行なわれました。
(*内容は省略)

参加者は10名程度でしたが、
町政について或いは合併問題について
議員の考え方を聞くことができ、
なおかつ
参加された住民のみなさんとも議論が行なわれました。

住民が「議員の考え方を聞く」。
議員が「住民の意見を聞く」。
そして「議論する」。

議員と住民が一緒に
これからのまちづくりについて語り合うということは
住民にとっても議員にとっても有意義な事だと思います。

このような会を、
それぞれの議員が、また町当局が、
数多く行なってもらえることを期待したいと思います。

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