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ニュース&コラム INDEX (2006年3月分)
●データで見る屋久島の集落人口 (3/6)
●大阪から見た屋久島 [その1] (3/13)
●大阪から見た屋久島 [その2] (3/20)
●大阪から見た屋久島 [その3] (3/27)
今月のニュース&コラム
●データで見る屋久島の集落人口(3/6)
データで見るシリーズの第2弾です。
現在の屋久島(*口永良部島含む)の
集落毎の人口と世帯数を調べてみました。
(*屋久町役場・上屋久町役場のデータです。)
続いて、屋久町・上屋久町というフレームではなく、
「屋久島」というフレームで
集落の人口数を多い集落順に並べ替えてみました。
・・・みなさんはデータを見てどのように感じられますか?
私は以前、上屋久町の永田集落に住んでいたのですが、
上屋久町では、宮之浦・一湊に続き3番目の集落として
それなりに大きな集落だと感じていました。
ところが、「屋久島というフレーム」で見ると8番目・・・。
人口比率は4.07%・・・。
結構、ショックでした。
今回、集落のデータを「屋久島というフレーム」で
整理してみましたが、
集落人口を見ただけでも、新たな発見や驚きがありました。
「となりの町のことを知っているようでほとんど知らない。」
あるいは、
「屋久島というフレームで、ものごとを見ていない。」
・・・われながら反省しなければならないと思います。
さて、情報が遅くなりましたが、
先日(2月28日)、屋久島地区合併協議会が開かれ、
「合併の期日が平成19年3月31日」に決まりました。
あと、一年ちょっとです。
合併協議会の委員のみなさん!
ぜひ、今後の協議では
「上屋久町・屋久町というフレーム」ではなく、
「屋久島というフレーム」から、
「新しい屋久島町の暮らしのありよう」を
とことん協議していただきたいと思います。
期待しています。
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●大阪から見た屋久島 [その1] (3/13)
昨日、屋久島を離れ、
会社概要でいうところの
屋久島タイムス関連以外の「その他の事業」の仕事で
大阪にやってきました。
3月28日まで関西で仕事です。
屋久島の生情報をお伝え出来ないのは残念ですが、
ここは視点を変えて、
「大阪から見た屋久島」特集を書いていこうと思います。
まず、今日、大阪は雪が降っていました。
屋久島を出るときも少々寒かったのですが、
まさか「雪」とは・・・。
鹿児島乗り継ぎの飛行機でたった3時間程度ですが、
やはり全然違います。
今、22時22分ですが、
大阪市内の東天満はまだまだ宵の口。
たくさんの人たちが仕事をしたり、
お店でお酒を飲んだり
街中には人が溢れています。
私も某事務所で打ち合わせの時間待ちです。
屋久島では宮之浦や安房などの一部の飲屋と
釣り人を除けば、この時間ほとんど人は外に出ません。
まさに大阪は「眠らない街」ですね。
いつも屋久島を離れる時は、「赤い灯青い灯」に
ちょっとウキウキ気分で旅立つのですが、
私はもはや疲れ気味です。
屋久島に早く帰りたい気分です。
田舎にいると都会に行きたくなり、
都会にいると田舎に行きたくなる。
人間とは本当にわがままな生き物ですね。
私だけでしょうか??? ●このページのトップへ
●大阪から見た屋久島 [その2] (3/20)
屋久島を離れ一週間が経ちました。
かなり疲れています。
本当に都会って人間の数が多いですね。
人に酔ってしまいます。
街を歩いても人、人、人・・・
電車に乗っても人、人、人・・・
しかも全然知らない人ばかりです。
都会ではあたりまえのことですが、
屋久島で暮らしている私からすると
これは異様な状況です。
屋久島で人が多くいるところは、
せいぜいスーパーマーケットぐらいです。
そのスーパーマーケットでも
必ずひとりやふたり、知り合いと出くわします。
「あっ、どうも・・・」
たったそれだけの会話ですが挨拶をします。
私自身、それなりにお店にいる人の顔を見ているのです。
ですから都会に来てもついつい人の顔を見てしまうのです。
「知り合いがいるんじゃないかと・・・」
確率的には限りなく0パーセントに近いのに・・・
だから疲れてしまうのです。
10年も暮らしていると
人との接し方自体も「屋久島のリズム」が体に染み込むのです。
さて、神戸の元町の駅で待ち合わせがあったので、
ちょこっと駅前の旅行会社に寄ってみました。
店頭のパンフレット棚には屋久島のパンフはありませんでした。
そこで店に入ってお店の人に捜してもらいました。
あちこちのロッカーの引き出しをゴソゴソ・・・
・・・待つこと2〜3分。
ようやく、一部だけ見つけてくれました。
「屋久島に行く人はあんまりいないんですかね〜?」
「いやぁ〜そんなことはないですよ。
まあ、2〜3年前に比べたらちょっと減りましたかねぇ〜」
・・・2月にも書きましたが「屋久島観光に陰り???」・・・
まあ、少なくとも神戸元町では
あまり人気が無いことだけは確かなようです。 ●このページのトップへ
●大阪から見た屋久島 [その3] (3/27)
「大阪からみた屋久島」シリーズも3回目となりました。
いよいよ明後日、屋久島に戻ります。
さて、今回は久々に関西の仕事をして
屋久島との違いを感じたことを少々・・・。
それは・・・
「仕事の道具としての
コンピュータやインターネットの利用」
・・・・についてです。
以前、このニュース&コラムで書きましたが、
屋久島のインターネット接続環境は
都会に比べるとかなり遅れています。
屋久島では光接続はできません。
ADSL接続は現時点で宮之浦、楠川、志戸子の3集落のみ。
その他の集落はISDN接続や昔ながらのアナログ接続です。
データは調べたわけではありませんが、
そんな情報インフラ環境の影響もあってか、
屋久島でのコンピュータの普及率はかなり低いと思われます。
また、仕事の道具としてのコンピュータの使い方も
屋久島ではワープロ機能と表計算機能の使用がほとんどで
インターネットの活用はあまりないと思われます。
今回、大阪で仕事をして様々な書類や資料を
パソコンでつくりました。
なかにはカラー写真や
各種の別ソフトで作ったデータを落としこみ、
40ページを超すものもありました。
ほんの数年前までは、
都会でも1ページ1ページ、プリンターで印刷し、
FAXで取引先に送ったりしていました。
ところが、今現在の都会では
高速インターネット接続環境が整っているため、
パソコンで作った重い資料やデータそのものを
ピュ〜ンと数秒で取引先に送ることができます。
5〜10年前にパソコンを使って
データの送受信を経験した方ならわかると思いますが、
アナログ接続で写真データを送ると
たった1枚でも数十分かかった事を記憶されているでしょう。
今はピュ〜ンと数秒!
それが都会のあたりまえです。
まあ、この記事をご覧になられた都会の方は
「今頃何を言ってるの!!」・・という感じでしょうが・・・
写真や動画などの重いデータをたくさん使うやりとりは
屋久島の中同士ではできません。
また、都会標準の仕様でデータ加工されたものも
屋久島ではストレスなく受け取ることができません。
このまま、屋久島の情報通信インフラが充実しないと
「情報過疎地」になってしまうような気がします。
いやいや、現時点でも「情報過疎地」でしょう。
都会に来て新たなジレンマを覚えました。
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