ニュース&コラム (2007年5月分)

 
 
 
 

●ニュース&コラムINDEXへ戻る

5月のニュース&コラム INDEX (2007年5月分)

●地元が主役!地域の祭り (5/7)

●パッと咲いた黄色い花は、特定外来生物! (5/16)

●屋久島高校の
 環境特別講義を取材して思うこと (5/23)

 

今月のニュース&コラム

●地元が主役!地域の祭り (5/7)

ゴールデンウイークが終わりました。

4月29日には、益救神社大祭と宮之浦区春祭り、
5月4日には、志戸子ガジュマル祭り、
5月5日には、楠川城祭りなど
地域のお祭りが盛りだくさんでした。

写真は、宮之浦区春祭りの様子です。


(Photo by 船津 毅)


(Photo by 船津 毅)


(Photo by 船津 毅)


(Photo by 船津 毅)


(Photo by 船津 毅)

地域の祭りは地元が主役!!
地元と言っても屋久島という単位ではありません。
○○集落という単位です。

内容は様々ですが、
自分達の地域のお祭りということで
大人もこどもも元気一杯です。

やっぱり地元が一番!集落が一番!!

●このページのトップへ

●パッと咲いた黄色い花は、特定外来生物! (5/16)

ゴールデンウイークに自宅周りの草払いをしました。
その時は、ほとんど咲いていなかってのですが、
ここ数日の間に一斉に黄色い花がパッと咲きました。

大金鶏菊(オオキンケイギク)という花です。

最近は県道沿いのあちらこちらで見られます。

とっても綺麗です。

鹿児島地方では、この花を「特攻花」とも呼びます。

しかし、この花!
明治期に国内に広まった外来種。
去年2月には、環境省が
栽培・運搬を禁じる「特定外来生物」に指定しました。

思い出してみれば、11年前は
ほとんど見なかったような気がします。
すごい繁殖力!!

そういう意味で気になる花です。
早めに対処方法を考えなければ・・・・。

●このページのトップへ

●屋久島高校の
 環境特別講義を取材して思うこと (5/23)

5月22日、県立屋久島高校の生物室において
普通科環境コース『環境特別講義』の
授業公開が行なわれました。

講師は、岩手大学の
柴崎茂光准教授[農学部地域マネジメント講座]。
講義のテーマは
「屋久島の自然・観光・島づくりについて」でした。

柴崎氏は、
昨年の屋久島高校生が調査員として大活躍した
「暮らしの中の身近な自然や
  世界遺産登録に対する島民意向調査」や
「[座談会]みんなで語ろう!
  屋久島の自然・観光の島づくり」

仕掛人でもあります。

今回の特別講義はあくまでも生徒向けですから、
講義テーマや昨年の調査結果や分析結果の話だけではなく、
柴崎氏の高校時代の体験談やエピソードを交えながら
高校生活とは???
勉強とは???
生き方とは??? 〜などなど〜 
生徒のみなさんにわかりやすくお話をされました。

 

さて、講義の中で私自身が特に興味を引いたのは、
「環境問題解決を目指す研究者の姿勢のタイプ分析」です。

研究者には・・・
1.科学の力(技術)で問題を解決できる![近代技術主義]
 例:獣害を防ぐために柵を作れ!
2.人間は、自然に手を加えるな! [自然保護主義]
 例:山の近くで暮らす人は、山をおりなさい!
3.そこに暮らす人々の生活の立場から考えよう![生活環境主義]
 例:なぜ獣害が増えたのか、地元の意見も聞いてみよう!
・・・という3つのタイプです。

・・・屋久島には様々な研究者が来られます。
確かに柴崎氏が言う通り・・3つのタイプがあると実感します。

柴崎氏は[生活環境主義]が、
環境問題解決の理想的な方向だという持論を展開しました。

また、
「観光業を活用した共生環境社会を作ることは可能なのか?」
・・という課題に対し、

屋久島での研究や事例から得られる教訓として・・・
1.ルール作りの必要性:市場(需要)に任せるだけではダメ。
2.トップダウン型政策の限界→住民参加の必要性
3.理念なき環境政策は、必ず破綻する。
4.きちんとしたルールを守ることができれば、
 エコツーリズムや環境教育は、人々の環境意識を育てるために
 有効な学習方法の一つである。
5.実際には、公的な機関の関与が重要となってくる。

・・・と提言されました。

「まさしく、その通り!!」
・・・と思いました。

しかしながら・・・・ふと、想像してしまいました・・・・。

今現在、様々な形で屋久島に関わっておられる面々は
柴崎氏の提案に対し、必ず次の言葉を言うでしょう!!

『まさしく、その通り!!
  ちゃんと「ルール作り」も
  「住民参加」も
   「理念」も
     やっています、持っています。』と・・・・・。

・・・・・きっと声高に言うでしょう・・・・・

 ・・・・・しかしてその実態は・・・・・

[今現在、直接利益を得ている一部の人たち(島内・島外)、
 島民のためではなく自分の理論を展開したい学者や研究者、   立場上関わらなければならないコッパ役人などが作った
   対処的なルールづくり]
[自分たち(*上記のルールを作るひとたち)の結論に
 うなずいてくれる人たちだけをセレクトした住民参加、
  或は、議論せず結論だけを報告する住民参加。]
[カタチだけの聞こえのいい中味のない理念]
[エコツーリズムという名のゼニ儲けエゴツーリズム]
・・・・などなど
詭弁・やらせ・屁理屈のオンパレード!!
それに加え、
[島民の暮らしの目線で判断せず、
 著名人やスペシャリスト、研究者、学識経験者に
  ゴマをすって・・・、お任せしきって・・・、
   それらの結論を良しとして・・・
    将来は責任をとらないつもりの公的機関・・・・・]

・・・いやいやいやいや・・・

そんな現状を嘆いてしまう自分自身も嫌気がさしますが・・・

みなさん!!まずはじっくりと
昨年の島民意向調査アンケート結果や
座談会のアンケート結果を改めて読んでみてください。

ナマの島民の思いが見えてくると思います。
そして、本当の意味での住民参加や住民参画が
必要であることを実感すると思います。

ちなみに今回の特別講義の参加者ですが、
環境コースの2年生4名(全員)。
保護者2名。
高校の先生方4〜5名。

・・・あ〜もったいない・・・・

 

ホーム > ニュース&コラム INDEX > 2007年5月分