ニュース&コラム (2008年2月分)

 
 
 
 

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2月のニュース&コラム INDEX

●陸上競技場の計画についての疑問 (2/6)

●屋久島町のホームページが公開されました。 (2/18)

●年間 8万3000人
  屋久島の登山者数について (2/23)

 

今月のニュース&コラム

●陸上競技場の計画についての疑問 (2/6)

現在、屋久島にある陸上競技場は、
旧上屋久町エリアの宮之浦地区にある
「町営総合グラウンド」一ヶ所です。

このグラウンドは、
「一周300メートルの土のトラック」であるため、
毎年行なわれる中学校や高校などの
陸上競技の県大会予選や熊毛郡大会などは
全天候型の400メートルトラックがある種子島で行なわれます。

そのような状況ですから、
生徒をもつ親御さんにとっては、
種子島まで行く遠征費や交通費が結構かかり、
経済的に大きな負担となっています。
また、こどもたちにしても
普段の練習が土のグラウンドでしか出来ないため、
種子島で行なわれる大会では
慣れない環境での一発勝負になっています。

さて、
屋久町と上屋久町の合併の是非が論じられている
2〜3年前のことですが、
当時、屋久町が事業を進めている
安房地区の「健康の森公園整備事業」の中の
「陸上競技場の計画」が
旧上屋久町民の間で色々と話題になっていました。

「健康の森公園整備事業」は
平成9年度〜23年度にかけて行なわれている計画で
これまでにテニスコートや交流広場、
せせらぎ、園路、駐車場などが整備され、
現在は最終事業として陸上競技場の整備が進められています。

当時、噂されていた健康の森公園の陸上競技場の計画は、
「全天候型の400メートルトラック」という計画で
その予算規模の大きさから、
「島に陸上競技場はふたつもいらない!」とか
「合併したら屋久町の借金を上屋久町民が負担するのか!」
というような、どちらかと言えば
「財政論からみた否定的な意見」が多いように感じました。

しかし一昨年暮れ、両町の合併が決まり、
それ以降は、あまり話題になることがありませんでした。

私も含めて多くの町民は、もうじき安房地区に
「全天候型の400メートルトラックの陸上競技場ができるもの」
だと思っていました。

先日、ある町議さんが
「平成18年度の決算審査特別委員会のレポート」を
屋久島タイムスに持ってきてくれました。
その中味をみてビックリ!!

安房地区の陸上競技場計画が予算の関係で
一周400メートルは生きているものの
「6レーンの土のトラックに計画変更」
されているというものでした。

話を聴くと全天候型のトラックにすると
プラス1億5000万円ほど予算がかかるため、
計画を縮小したという話でした。

・・・・なんで???・・・・

確かに、財政的に厳しい状況であることは理解できます。
また屋久島の陸上競技人口も少ないかもしれません。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?

個人的見解ですが、せっかく作るのだったら、
「8レーン以上の全天候型トラック」の方が
いいのではないでしょうか?

前述の通り、
もし新しくできる安房地区の陸上競技場が
「6レーンの土のトラック」になるようだったら、
こどもたちや親御さんの状況はほとんど変わりません。

もっというと、財政状況が厳しいというのが理由ならば
同じようなグラウンドをふたつ作る事のほうが
「もったいない」と思います。

1億5000万円が高いか安いか?
金額だけ見ればそれは高いに決まっています。
しかし、投資することにより、
こどもたちが思いっきり練習出来るようになり、
なおかつ、親御さんの出費も押さえられるならば、
それはそれで「価値のある投資」ではないでしょうか?
また、それなりのしつらえをすれば、
島外のスポーツ団体や有名選手などのキャンプや自主トレ、
各種大会の誘致も出来るかもしれません。
自然ばかりに依存している観光産業においても
ひとつの新たな切り口になると思うのですが・・・・。

噂によると・・・
「全天候型にするための工事は、
  屋久島の業者では施工ができないから」
・・・イコール、屋久島にお金が廻らないから・・・
・・・というのも理由のひとつかもしれないとか・・・・。

何か情けない話です。

みなさんは、この件、どのように思われますか?

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●屋久島町のホームページが公開されました。 (2/18)

2月1日から、屋久島町のホームページが公開されました。

ようやく・・・というのが、町民の実感です。

内容については、色々な評価が出来るとは思うのですが、
気になることがひとつ・・・・。

それはトップページの左上方のある
「防災行政無線」というボタンです。

何の情報かわからぬまま、
とりあえずボタンを押してみたのですが、
内容は「防災行政無線情報」というタイトルで、
役場の各課や各種公的機関からの
住民への最新広報情報が載っていました。

?????

しかし、何でボタン名が「防災行政無線」なのでしょう???

トップページに戻ってよくよく見てみると
『←毎日定時放送されている
  「防災行政無線」の内容を
   サイトで確認できます。』
・・・という表現が・・・・

?????

これまたハテナマークがつく表現が????

ちなみに旧上屋久町エリアでは
「防災行政無線」は、毎日定時放送されていません。
オフトーク通信で放送される
屋久島町の広報番組「レインボータウン」は
火曜と金曜の朝昼晩です。

おそらく、旧屋久町エリアでは
「防災行政無線」が毎日定時放送されているのでしょう。
それに準じて、
『←毎日定時放送されている
  「防災行政無線」の内容を
   サイトで確認できます。』
・・・という表現になっているのでしょう。

どうやら、ホームページ自体は
旧屋久町の担当者がサイトをデザインしたように思われます。

それはそれでいいのですが、
せめて公開するなら、
旧上屋久の住民にもわかるような表現にしてほしいものです。

まあそれ以前に
「防災行政無線」というボタンタイトルは
いかがなものかと思うのですが・・・・。

せめて「役場からの最新のお知らせ」とか・・・・
「役場からのお知らせ」とか・・・・

これはセンスの問題でしょうか???

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●年間 8万3000人
  屋久島の登山者数について (2/23)

先日の南日本新聞の記事によると、
環境省屋久島自然保護官事務所の調査により
今まで約5万人だと推計されていた
縄文杉や宮之浦岳への登山者数が、
2006年は約7万8500人、
2007年は約8万3000人であることがわかりました。

これは宮之浦岳へ向かう淀川登山口や
縄文杉方面の楠川分かれ付近など3カ所に設置した
赤外線装置で自動計測したものを集計したものです。

みなさんはこの数字をどのように感じますか?

屋久島の人口が約1万3700人。
その6倍もの人数が一年の間に
縄文杉や宮之浦岳に登っているのです。

一昨年、屋久島の島民の方々を対象に
「暮らしの中の身近な自然や
  世界遺産登録に対する島民意向調査」

屋久島高校生などの協力のもと
東京大学林政学研究室によって行なわれました。

その中で数多くの島民の方々が
世界遺産に登録(1993年)される前と後での比較において
「山の自然環境が悪くなった」
と答えられています。

ちなみに
高速船が就航する前の1989年の入島者数は
15万人をきっていました。
2006年は32万3840人(種子屋久観光連絡協議会調べ)。

17年間でおよそ2倍に増えています。

単純には言えないと思うのですが、
登山者数は2倍以上増えていると思われます。

そう考えると、島民の方々が
「山の自然環境が悪くなった」と感じる最大の原因は
「山に入る人の数が増えたこと」と考えるのが
一番素直な見方ではないでしょうか。

しかしながら国や県、屋久島町や観光協会などから
「入山者の数を制限しよう!」という声は
ほとんど聞こえてきません。

屋久島という地域において
観光産業のウエイトが大きいのは十分理解できます。

でも「自然環境が悪化しているという現実」を
真剣に考えなければならないと思います。

それを解決する一番の方法は
「入山者の人数規制」だと思うのですが・・・・。

みなさんは、どう思われますか?

 

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