ニュース&コラム (2008年12月分)

 
 
 
 

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12月のニュース&コラム INDEX

●冬到来を感じるつわぶきの花 (12/2)

●ガソリン価格は下がったけれど、
 片道2,300円のバンカーサーチャージはそのまま??
 (12/8)

●屋久島のトイレ問題ってなんだ!
 環境シンポジウム
 [町民から考える「水・トイレ問題」]に参加して(12/13)

●どっちのフェリーショー!!
 「屋久島丸」と「フェリー屋久島2」(12/23)

 

今月のニュース&コラム

●冬到来を感じるつわぶきの花 (12/2)

12月になりました。
今、屋久島の県道沿いや里の野では、
あちらこちらに黄色いつわぶきの花が咲いています。

このつわぶきの花が咲き始めると、
屋久島にも冬が来たことを実感します。

また、昨日は、屋久島名産ポンカンの「はさみ入れ式」も
行なわれたようです。

ポンカン農家の方々は、これから12月中旬までは
一年でもっとも忙しい時期になります。

がんばってください。

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●ガソリン価格は下がったけれど、
 片道2,300円のバンカーサーチャージはそのまま??
 (12/8)

9月21日のニュース&コラムでお伝えしましたが、
今年の9月26日より
屋久島〜鹿児島間で高速船を運航している
岩崎グループのトッピーと
市丸グループのロケットの料金は、
「運賃」に加え、
「バンカーサーチャージ(燃料油価格変動調整金)」が
導入されています。

両社のホームページを見てみると
現在の運賃表記は、
「なんらかの意図があるのか」、
「利用者にわかりやすくするためか」、
その実態はわかりませんが、
「バンカーサーチャージ込みの料金」で表示され
鹿児島〜屋久島間の片道大人運賃は、両社とも7,300円。
屋久島発の往復割引運賃は、こちらも両社とも12,200円です。

9月中旬に入手していたバンカーサーチャージ導入前の
運航時刻表に記載されていた運賃は、
鹿児島〜屋久島間の片道大人運賃が両社とも5,000円。
屋久島発の往復割引運賃は、こちらも両社とも7,600円です。

電卓で計算してみると、
バンカーサーチャージ分は今現在も
片道2,300円となっています。

一方、財団法人日本エネルギー経済研究所の
月別の鹿児島県レギュラーガソリン店頭現金価格を見ると
8月の188円/Lをピークに価格は下がりはじめ、
11月は143円/Lとなっています。
およそ23.9%の値下がりです。

ちなみに私の屋久島でのガソリン代の領収書をみると
8月が205円/L、
11月が171円/L です。

まだ数値が出ていませんが
12月に入ってからもガソリン価格は安くなっています。

しかし、バンカーサーチャージはそのまま・・・。

バンカーサーチャージの設定については
色々と事情がありガソリン価格のように
すぐには変更が出来ないようですが、
なんかスッキリしません。

どちらにしても
片道2,300円のバンカーサーチャージを
早く下げて欲しいものです。

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●屋久島のトイレ問題ってなんだ!
 環境シンポジウム
 [町民から考える「水・トイレ問題」]に参加して(12/13)

12月12日(金)夜7:00から
役場安房支所1階会議室において
体験教育社ヤクシマーズ主催の環境シンポジウム
[町民から考える「水・トイレ問題」]が行なわれました。

私も一町民として参加させていただいたのですが
その中で一番感じたことは、
立場によって
「トイレ問題というもの自体の捉え方の違いがある」
ということでした。

ガイドの方々における山のトイレ問題は、
「トイレの混雑(トイレ待ちの時間が一時間以上かかる)」
「トイレが汚い(屎尿が便器に溢れている)」
「トイレ周辺に悪臭がする」
・・・・ということが
トイレ問題であるという捉え方をされている意見が
多かったということです。

言い換えれば、
トイレを使う側の立場から
「トイレの数が少ない」
「トイレの使用環境が悪い」ということです。

私は、山の麓に住んでいる住民の立場から
「自分達の住まいの頭の上で屎尿がバラまかれている」
という現状が許せないということと、
それが環境破壊や水源汚染に繋がるのではないか
という発言をしました。

また、現在設置されている山岳部のトイレの
処理能力(ハードとソフトを含めた最終処分まで)が
どの程度なのか(一日当たり・月間当たり・年間当たりなど)
判らなかったので質問してみましたが、
資料やデータは整理されていないとのことでした。

・・・ちょっとガッカリしました。

 

同じ「トイレ問題」でも捉え方によって
対策が違うような気がします。

観光客を満足させる対策なのか?
屋久島の環境問題としての対策なのか?

そこのところをはっきりさせないと
対策自体が変わってきます。

 

合併した屋久島町が合併したその日、
平成19年10月1日に定めた例規の
第1編 総規 第1章 町制の決議第1号に
「屋久島憲章」というものがあります。

その中の条文1は
「わたくしたちは、島づくりの指標として、
 いつでもどこでもおいしい水が飲め、
 人々に感動を得られるような、
 水環境の保全と創造につとめ、
 そのことによって屋久島の価値を問いつづけます。」
・・・・とあります。

対策の方向性はおのずと決まっているのではないですか?

 

意見交換の中で、ガイドと思しき方が
「トイレから数十メートル離れれば、
 汚染はほとんど検出されていない。
 そのくらい屋久島の自然には浄化能力がある・・」
という意見をおっしゃいました。

だったら、お金をいただいているお客さんの目の前で
トイレから数十メートル離れたところの水を
飲んでみせてあげてください。
そしてお客さんにもその水を飲ませてあげてください。

エコツアーなら出来るのでは??

読者のみなさんは
この「水・トイレ問題」どのようにお考えですか??

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●どっちのフェリーショー!!
 「屋久島丸」と「フェリー屋久島2」(12/23)

昨日12月22日から屋久島〜鹿児島間を直行する
岩崎グループの新しいフェリー「屋久島丸」が就航ました。

「屋久島丸」は、
今まで岩崎グループが運航していた
フェリー「はいびすかす」に変わる船です。

屋久島島民にとって、
この「屋久島丸」の就航は手放しには喜べません。

正直なところ、今までの「はいびすかす」「フェリー屋久島2」とも
満載状態で運航していたわけではありませんが、
「はいびすかす」は、
鹿児島を前日の18時出港、種子島経由で朝7時に屋久島に到着、
市丸グループと提携している折田汽船の「フェリー屋久島2」は、
鹿児島を朝8時30分出港、昼12時30分に屋久島到着という形で
屋久島島民にとっては結構便利な運航態勢だったからです。

しかし、今回就航した「屋久島丸」は、
鹿児島を朝7時出港、午前10時55分着で
「フェリー屋久島2」と1時間35分しか到着時間が変わらないのです。

また、船の大きさも
「屋久島丸」が4011トン、「フェリー屋久島2」が3392トンで
ほとんど変わりません。

実はこの状況、島民の利便性の向上ではなく
「岩崎グループ」VS「市丸グループ」という
企業間の戦いなのです。

観光需要の高い(儲かる?)高速船の運航に際し、
「人も車も運ぶ」という国のサービス基準を満たすために
両社とも無理をして
フェリーを運航しなければならないからです。

今後は屋久島・鹿児島両地域で
「岩崎グループ」VS「市丸グループ」の
「荷物の奪い合い」が激化するでしょう。

50/50(フィフティーフィフティー)では、
両社ともメリットがないからです。

「荷物を奪い合う」ことで
どちらかのフェリーが運行できなくなる・・・
そうなると負けた方が国の基準を満たせなくなり、
高速船の運航を独占することができる・・・
独占できれば、フェリーも高速船も
運賃も上げることができる・・・

まさに「勝つか負けるか」の大勝負です。

おそらく「屋久島丸」と「フェリー屋久島2」の現在の運航態勢は
長くは続かないでしょう。

どちらかが行き詰まる・・・。
いや・・・どちらとも行き詰まる可能性もあります。

なんかテレビの番組タイトルではありませんが
「どっちのフェリーショー」状態です。


■屋久島丸の全景[23日11時40分に撮影]


■フェリー屋久島2の全景 [23日12時50分に撮影]


■屋久島丸の船首


■屋久島2の船首

おいしい料理ならいいのですが、
こんな勝負は屋久島島民にとっては
何のメリットもありません。

先が思いやられます。

 

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